器械雑学
general knowledge

◆MENU
器械についての諺
十八般兵器
現在の器械の分類法
剣vs刀
日中の器械・武器・文化の比較
日中の器械・武器・文化の比較2
ホームページ・メニューへ

「器械の諺・ことわざ」
器械について良く言われる諺を少しあげてみましょう。
「刀如猛虎」「刀走黒(凶狠)、剣走青(敏捷)」「剣如鳳凰」
刀術をするときは虎が獲物を狙うときのように獰猛で凶悪な雰囲気で、それに対して剣術を行うときは鳳凰が空を舞うように優美にそして軽やかで敏捷な様子を表現することが必要だということです。
つまり、刀はいかつく、けんかを仕掛けるような気分で、剣はかっこよく二枚目になったつもりですればいいのかもしれません。
もちろん剣を振りさえすれば誰でも、鳳凰が空を舞うように優美だというものではありません、念のため。
「槍如遊龍」「槍似遊龍」「棍似旋風」
また、槍をあつかい、自在に操るようすは空を自由に泳ぎ回る一尾の龍のようだといい、棍をあつかう様は一陣の旋風のように豪快で勢いがなければダメでしょう。
「大刀は百兵之師」
大刀は重量がある武器です、それを自在に扱える人は力が強く、体が頑強で威風堂々とした人が持つわけで、その大刀を振る姿が百兵の師と呼ばれたのでしょう。
器械の諺には「百兵の……」というものが少なくありません、「大刀」以外にも
「槍」は「百兵の祖」または「百兵の王」「百兵の賊」と呼ばれ
「剣」は「百兵の君」「百刃の君」といいます。
「刀」は「兵中の師」とも呼ばれ。
「棍」は「百兵の首」または「棍為芸中魁首」といわれています。
「百日刀・千日槍・万日剣」
この諺は刀を修得するには百日の修行が、そして槍を修得するには千日間の修行が必要で、剣を修得するには万日もの修行の期間が必要だとされるところから来ています。 つまり、闘うために刀は修得しやすく槍、剣の順に難しくなって行きます。
では、棍は一体何日なのでしょうか?
「年刀・月棍・天天練的槍」という言い方もあるので「三十日棍」というところでしょうが、棍自体が原始的な道具であるため戦場で闘うのに特に長期間の練習は必要ではなかったのかもしれません。
ただし現在の表演用の套路では棍や刀が特に簡単であると言うわけではありませんので誤解の無いようにお願いします。
MENUに戻る!

「十八般兵器」
近代における中国武術の武器は十八般兵器と呼ばれる、長兵器、短兵器、軟兵器などの十八種類の兵器が有名です。 近代以前には十八般兵器の中には、弓や弩(ボーガン)等の飛び道具、盾などの防具が含まれていた時期もありました。
「近代十八般兵器」
1.刀2.槍3.剣4.戟5.斧6.鉞7.鈎8.叉9.鞭10.(金間)
11.錘12.爪13.(金党)14.棍15.槊16.棒17.拐18.流星錘
MENUに戻る!

「現在の器械の分類法」
現在の中国の武器の中には、短器械、長器械、軟器械、双器械、佐助器械、暗器械、防守器械、各門派(部族)別器械、希少器械、古代兵器、雑器械などの区分が有ります。 しかし、双兵器の中には短器械や軟器械を二本持ったり、もともと佐助器械と暗器械はお互い数多く重なるなど、区分けが難しいものも多数有ります。
「短器械」
刀、剣、鈎、鞭、短槍のように、全長が比較的短い器械のことを短器械と呼びます。
「長器械」
棍、槍、大刀のように、器械の全長が長い器械のことを長器械と呼びます。
「軟器械」
九節鞭、三節棍、縄標、流星錘などで鎖や縄などで繋いだ柔軟性のある器械です。
「双器械」
基本的に二つの短器械を両手に持つことで、双刀、双剣、双鈎、双匕首などがあります、 また二条の九節鞭を持った双鞭、両端に槍先のついた双頭槍を二本持った双頭双槍などの双器械があります。 以上の説明でわかるように、短兵器の刀、剣を二本持つ、佐助器の匕首、軟兵器の九節便を二つ持つと双器械になるわけです。
「佐助器械」
代表的なものでは匕首、峨眉刺、判官筆、子午鴛鴦鉞、などの短器械、長器械、軟器械に含まれないものを分類すします。また、佐助器には暗器械などが多く含まれています。 暗器械、普通は暗器は暗殺を目的とした物騒な武器で、日常用品に似たものや簡単に服の中に隠せるものなどが多いようです。

そのほかに防守器械、各門派(部族)別器械、希少器械、古代兵器、雑器械などがあります。
MENUに戻る!


「剣 vs 刀」
刀と剣は、武術の代表的な器械で、各地にある数多くの門派には、刀と剣の套路は必ずと言って いいほどあります。「陳式剣・刀」「少林剣・刀」「八卦剣・刀」「劈挂剣・刀」等がそうです。
「刃の特徴」
剣の特徴として上げられるものは、両刃(諸刃)直身。 つまり剣身の両側に刃が付いていること、そして反りがなく、まっすぐな細身の刃であるということです。 そのため、突き刺す、引いて切る(刺身包丁のように)動作などが有利です。 それにくらべ、刀の特徴は、刀刃の幅が広く片刃であること、そしてその刃が弧形に反っていることがあげられます。 したがって、刀は力を込めてたたき切る(出刃包丁)ような動作が多くあります。
「鍔の違い」
また、鍔(つば)の形も違います、剣は比較的平らな形状で、蝶の羽根の上半分のような形………?ですが、刀は刀盤と言って楕円形の灰皿のような形状です。 刀の場合、相手の器械を刀盤で受けとめる事が主な役目ですが、剣の場合の剣格は相手の攻撃を防ぐためのものであると共に、剣を突き刺したとき自分の手が、剣柄から外れ、手が剣身にずれてしまうのを防ぐストッパーの役目もあります。
「技術の種類」
刀剣の技術は、ほとんどが共通します、劈=切りつける、掃=払う、点=下に突く、挂=引っかける、抹=引く、挑=跳ね上げる、撩=切り上げる、腕花=手首を中心、に回転させる、等があります。 刀の技術と言えば、「纏頭裹脳」(てんとうかのう・刀の背を自分の身体に付けるように、頭の上をコンパクトに左右に回転させる) が特に重要ですが、これも刀が片刃であることによるもので、剣には「纏頭裹脳」はありません。 そして、剣にも同じような技術である「雲剣」(うんけん・剣を頭上で平らに回転させる)があり、重要で難しい技術です。 ですから、刀を始めるなら「纏頭裹脳」、剣なら「雲剣」をクリアする事がけっこう大事なポイントですね。
「逆の手は?」
器械の技術を、見るときのポイントを表す言葉に「単刀看閑手、双刀看歩走、」と言う言葉があります。 つまり、刀を片手に持ったとき、持っている手はよく意識してうまく扱えますが、残念ながら、空いたほうの手は、なかなかうまく意識して出来ません。 実際には、逆の手は器械を持った手とバランスをとるために重要でとても大切です。 刀の場合、逆の手は掌ですが、剣は剣指です、剣指は、人差し指と中指をそろえて伸ばし他の三指は曲げ、親指の先で小指薬指を押さえます、つまり、左手にも、もう一本剣を持っているとイメージするわけです、刀の場合の掌も同じですね。
「刀彩対剣穂」
刀の刀首(グリップエンド)には「刀彩」と呼ばれるカラフルな絹製の布を数枚つけます。 大きさは人により様々ですが、刀先を下に向けたとき、垂れ下がった刀彩が刀の先より出ない長さにします。 ちなみに「北京・広島アジア大会」にも出た中国の原文慶はいつも小さい刀彩しかつけていません大きい方が見栄えがするのですが、彼ほどになると刀彩の大小は関係ないのでしょうね。 刀彩のような物をつける機械は「匕首」「鈎」などがありますが、その場合「匕首彩」とか「鈎彩」とは言わずに「飄彩」「飄帯」「風彩」などと呼ぶようです。 刀彩を振ると「バッッ」という大きな風切り音がします。 刀彩の取り付け方も色々ありますが、刀首の下にテープで、「ちょんまげ」のように巻き付けると「腕花」の時に刀彩がからまりにくく、いいようです。 一方剣の剣首には「剣穂」と呼ばれる房が付きます。剣穂は丸い芯のまわりに紐を編み込み房を作ります。 普通の短い物を「短穂」(タンスイ・タンホ)と呼び長い物を「長穂」(チョウスイ・チョウホ)と呼びます。 長さは、短穂は剣柄(グリップ)より少し長いめ、長穂の長さは剣身より少し長いめになります。 「短穂」は取り付ける紐が短い方が、扱いやすく、長く伸ばした方が見た目には、かっこはいいですね。剣穂は装飾の意味もあるのです。 「長穂」の紐はもちろん長く伸ばすのですが、先の房は重い方が振りやすくコントロールしやすいので、重くするため50円玉を何枚も先につける人もいます。 刀彩も剣穂も戦いの時、敵に向けて振り、フェイントをかけたりします。 また剣穂を持ち剣を振り回すという乱暴な使い方をすることもあります。
MENUに戻る!

「日中の器械・武器・文化の比較」
中国の器械を見るにつけ感じることは、中国と日本との文化の違いというところまでたどり着きます。
器械に限らず中国の文化というものは付加(つけ加えていく)文化でそれに比べ日本のそれは省略の文化と言っていいのではないでしょうか。
例えば、双鈎などは多尖多刃器械と呼ばれるだけあり4つの先端があり、刃の部分も5カ所もあります。また方天戟も矛と月牙を組み合わせた合体兵器と言えます。
それに対して、日本刀のシンプルさは極限まで贅肉をそぎ落とした芸術品の風格があるといえますね。
中国武術の器械は戦いのあらゆるシーンに対応した種類の器械があるのに対して日本刀はオールマイティーな武器と言えます。
つけ加えれば日本刀を参考にした苗刀さえ中国にあるわけで、あらゆるものをどん欲に取り込んでいく文化とも言えますね。
MENUに戻る!

「日中の器械・武器・文化の比較2」
ただ最近の日本はラジカセや液晶ビデオを例に挙げるまでもなく組み合わせや合体の文化が花盛りです。 また子供番組でも合体ロボが出てこないものはないとさえ言えます。 また最近思うのですが、日本料理に使う包丁は「鯵切り包丁」「鰻包丁」「ハモ切り包丁」「菜切り包丁」 「出刃包丁」「刺身包丁」と季節の食材の種類だけ包丁があるようにも思うのですが、中国の 包丁はあの大きな四角い包丁で骨付き肉を切れば魚もさばき野菜の細かい細工もやってしまいます。 包丁に関していえば日中が逆転しているというわけです。
MENUに戻る!

ホームページ・メニューへ