踢腿(ti tui・ティートゥイ)とは脚で蹴ると言う意味です。
踢腿の中には直擺性、屈伸性、掃転性の三つの種類があります。
■直擺性踢腿・・・正踢腿、側踢腿、斜踢腿、外擺腿、里合腿など。
イラストはカンフー寺「武志勲、登場」より
踢腿は武術の修得にとても重要な基本功の一つです、踢腿の練習をする
ことによって脚の柔軟性と強い瞬発力、さらにバランス感覚が養成されます。
■屈伸性踢腿・・・弾腿、踢腿、踢腿など。
■掃転性踢腿・・・前掃腿、后掃腿など。
「直擺性踢腿」
「正踢腿」への要求点
1.足首を十分に曲げて身体の正面に向けて蹴る。
2.膝は軸足も、蹴る足も伸ばしたままおこなう。
3.上体は胸を張り、腰を伸ばしておこなう。
4.蹴り上げたときに、つま先が額に近づけるように蹴る。
5.両腕は横にまっすぐ伸ばし推掌をおこなう。
6.足をおろすときは軸足の横にそろえて着地する。
<注意点>
・両膝は十分に伸ばす。
・上半身はまっすぐに立てる。
・腰を伸ばす。
<間違いやすい動作>
・「誤1」は上体を反らせすぎている、手の位置もよくない。
力が弱くて柔軟性のある人がなりやすい。
・「後2」は腰を引き(お尻を出し)かかとが浮き、上体が前傾している。
そのために足が頭より上に上がりすぎている。
体が硬く力のある人がなりやすい。
・「正」は胸を張り、腰がまっすぐ伸びて、つま先がひたいについている
手の位置も正しく 正しくいい姿勢です。
※間違いやすい動作は他の踢腿にも共通しています
「側踢腿」への要求点
基本的には正踢腿と共通しています。
1.足首を十分に曲げて身体の側面に向けて蹴る。
2.膝は軸足も、蹴る足も伸ばしたままおこなう。
3.上体は胸を張り、腰を伸ばしておこなう。
4.蹴り上げたときに、つま先が側頭部に近づけるように蹴る。
5.後ろの手は上方に挙げる、もう一方の手は脇に付ける。
6.足をおろすときは軸足の横にそろえて着地する。
<注意点>
・両膝は十分に伸ばす。
・上半身はまっすぐに立てる。
・腰を傾けない。
外擺腿は足を伸ばし身体の前を外に向けて振り払う踢腿です。
「外擺腿」への要求点
基本的には正踢腿と共通しています。
1.足は身体に近づけて大きく回す。
2.膝は軸足も、蹴る足も伸ばしたままおこなう。
3.上体は胸を張り、腰を伸ばしておこなう。
4.蹴り上げたときに、足が顔の前を払うように回す。
5.両腕は横にまっすぐ伸ばし推掌をおこなう。
6.足をおろすときは軸足の横にそろえて着地する。
<注意点>
・両膝は十分に伸ばす。
・上半身はまっすぐに立てる。
・軸足のかかとは全面着地していること。
里合腿は足を伸ばし身体の前を内側に向けて振り払う踢腿です。
「里合腿」への要求点
基本的には正踢腿と共通しています。
1.足は身体に近づけて大きく回す。
2.膝は軸足も、蹴る足も伸ばしたままおこなう。
3.上体は胸を張り、腰を伸ばしておこなう。
4.蹴り上げたときに、足が顔の前を払うように回す。
5.両腕は横にまっすぐ伸ばし推掌をおこなう。
6.足をおろすときは軸足の横にそろえて着地する。
<注意点>
・両膝は十分に伸ばす。
・上半身はまっすぐに立てる。
・軸足のかかとは全面着地していること。
「弾腿」への要求点
1.膝を曲げて上方に引き上げる。
2.膝が腰より高く上げ、膝を伸ばしつま先を伸ばし蹴り出す。
3.力点(力が加わる部分)はつま先である。
4.蹴り出したつま先の高さは腰の高さである。
5.腰は足を蹴り出したときもまっすぐに保つ
<注意点>
・軸足の膝は十分に伸ばす。
・上半身はまっすぐに立てる。
・腰を曲げない。
「蹬腿」への要求点
基本的には弾腿と共通しています。
1.膝を曲げて上方に引き上げる。
2.膝が腰より高く上げ、膝を伸ばしかかと(足の裏)で蹴り出す。
3.力点(力が加わる部分)はかかとである。
4.蹴り出した足の高さは腰から胸の高さである。
5.腰は足を蹴り出したときもまっすぐに保つ
<注意点>
・軸足の膝は十分に伸ばす。
・上半身はまっすぐに立てる。
・腰を曲げない。
后掃腿は上体を床に伏せるようにして、からだの後方に向けて足を払い出します。
「后掃腿」への要求点
1.しっかりとした弓歩で立つ。
2.両手を素早く床に着けに行き、腰を低くする。
3.低い仆歩の姿勢になるが、曲げた方の踵を浮かせつま先立ちになる。
4.伸ばした足のつま先で床に円を描くように後方に払う。
5.一周してから弓歩の姿勢でしっかりと立つ。
<注意点>
・回す足は床から浮かない。
・膝を曲げずに素早く回転させる。