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「器械技法」 器械の技法 (2007.6〜)   

剣法 握剣 持剣 立剣 平剣 刺剣 劈剣
挂剣 撩剣 云剣 抹剣 絞剣 架剣 挑剣
点剣 崩剣 截剣 抱剣 帯剣 穿剣 提剣
斬剣 掃剣 腕花 撃剣 格剣 削剣 托剣
圧剣 刀法 握刀 抱刀 纏頭刀 裹脳刀 劈刀
砍刀 截刀 撩刀 挂刀 扎刀 抹刀 斬刀
掃刀 云刀 崩刀 点刀 挑刀 按刀 格刀
藏刀 背刀 推刀 錯刀 架刀 分刀 帯刀
捧刀 背花 剪腕花 撩腕花 提刀 択刀 絞刀
抱手連环 棍法 挙棍 肩上背棍 背后背棍 抱棍 夹棍
云棍 蓋棍 掃棍 平抡棍 穿梭棍 点棍 戳根
撃棍 劈棍 撩棍 架棍 格棍 推棍 圧棍
托棍 挂棍 抜棍 挑棍 崩棍 絞棍 脱手棍
立舞花棍 平舞花棍 提撩舞花 体前体后単手舞花 拄地棍 槍法 持槍
背槍

「剣法・jianfa・ジィアンファー」
武術の短器械における剣の使用法。剣法の特徴は剣の構造により決まる。通常流派が違えば剣術の套路の風格は同じではない、
ただし、流派が違っても剣術の基本技術の要求はおおよそ同じである。剣には「短兵の師」と美しく称され、その刃は長く、
柄(持ち手)は短い、尖端が尖り、両刃である、重量は軽く、刃が薄く強靱、敏捷に用いる、剣法は沢山の種類がある。

剣は薄く軽く精巧なものであるため、正面に対する攻撃や敵の攻撃を強く受け止めることには不利である、故に実戦において
は「守りの中では真っ直ぐ突き通し、巧みに避け押さえつける」方法で行い「巧みに戦いを制する」事を目的とする。「守り
の中では真っ直ぐ突き通し」とは身体の前に真っ直ぐ突き刺すことを指す、この「刺」は剣術の主要な攻撃動作で、手っ取り
早く己を守る事が出来る。「巧みに避け押さえつける」とは剣で防守を行うこと指し、出来るだけ剣を使わず、敵の攻撃を避
けてよけること、併せて防ぐ勢いを利用して剣の切っ先で崩剣、点剣などで敵手首を押さえ込み攻撃することである。
剣は短兵とし短くもちい長く制する、素早く走り素早く剣を振る、剣と歩は併せて動く。剣術の套路は縦横無尽に動き、軽快
でよどみなく動く中、敵を制する意志を潜ませ、剣法を軽く巧みに繰り出す、身を翻し機敏に、変化は計り知れなく技撃の招
法と神韻(風格)を持ち合わせる。

「握剣・wojian・ウォジィアン」

「満把」       「螺把」       「刁把」       「圧把」       「鉗把」

剣を持つ方法の一つ。虎口(親指と人差し指の付け根)を護手(剣格)近くに付ける、親指と他の四指を向かい合わせて剣柄
を握る。伝統的な剣術の中で剣を握ることを「把法」と呼ばれている。一般的なものには「満把」「螺把」「圧把」「鉗把」
「刁把」「按把」等の持ち方の形式がある。ただし現在の武術教学訓練での剣の持ち方は「正握」「反握」「俯臥」「仰臥」
がある。
1.「正握剣」立剣、小指側の刃を下に向ける。
2.「反握剣」立剣、小指側の刃を上に向ける。
3.「俯握剣」平剣、手心は下向き。
4.「仰握剣」平剣、手心上向き。
握剣への要求は手首を軽快に使う、掌心に隙間を作る、剣法に対する要求は、五本の指を素早く変化が多く使い、掌の縁、掌
根、虎口などの各部分を随時変化させる。正確に剣を握る方法を把握して、各種の剣法を完成させる肝心な点である。

「持剣・chijian・チィージィアン」
剣を持つ方法の一つ。よくある剣術套路における起収勢の形である。手心は護手(剣格)に
ピタリと張り付け、人差し指を剣柄に付け、親指と他の指で護手の両側から握る、剣の背を
軽く腕の後に張り付ける。(図右)


「立剣・lijian・リィージィアン」
剣を持つ方法の一つ。1.片手で剣を握り、剣の刃を上下にする。2.片手で剣を握り、虎
口を上または下に向け、拳心を上下に伸ばす。

「平剣・pingjian・ピンジィアン」
剣を持つ方法の一つ。片手で剣柄を握り、手心を上または下に向けて、剣の刃を左右に向ける。

「刺剣・cijian・ツージィアン」
攻撃性の剣法。刺剣時に、剣刃は立剣または平剣で行う、刺剣に対する要求は、腰から力を
発し剣の尖端に力が達する、動作は軽快に行い、剣と腕が直線になることが重要である。刺
剣には「平刺剣」「上刺剣」「下刺剣」「低刺剣」「后刺剣」「探刺剣」などがある。

【武術競賽規則】の規定には、「平刺剣」は剣尖が肩と同じ高さ。「上刺剣」は剣尖が頭の
高さにする。「下刺剣」は剣尖が膝の高さにする。「低刺剣」は剣尖が地面の近くに伸ばす、
ただし接触してはいけない。「后刺剣」は身体の後方に回し刺す、後に向く動きと刺剣を強
調させる。「探刺剣」は前腕を内旋させ、手心を外に向ける、肩の前上方または下前方に立
剣で刺し出す、剣を持った腕と身体は前に押し出す。(図右)

「劈剣・pijian・ピィージィアン」
攻撃性の剣法。主要な攻撃方法は敵の頭部または肩の部分を攻撃する使い方が出来る。(図右)

1.「左抡劈剣」剣を身体の左側を下から後方、上方から前へと一周円を描き劈剣を
  行う、左手は出来るだけ右脇下に伸ばし、剣は身体に近づける。
2.「右抡劈剣」身体を右後方に180度回転し、同時に右手に持った剣を左から下、
  右、上に回し身体の右側を丸く劈剣する、剣の動作は必ず身体の回転に協調一致させる。
  劈剣のの要求点は、動作が連環し、剣が立円を描く、劈剣時には立剣にして伸ばして切る、
  手首を伸ばす、剣と腕が一直線に成る、勁力は素早く、力は剣身に達する。



「挂剣・guajian・グアジィアン」
防守性剣法。主な用法として敵の武器を遮り防ぐことである。
1.上挂剣 身体の両側に沿って後ろに向けて差し込むように
  挂剣する(左上挂剣と右上挂剣がある)。
2.下挂剣 脚の外側を功法に向けて差し込むように挂剣する
  (左下挂剣と右下挂剣がある)。
3.抡挂剣 剣を身体に沿ってまつわるように立円で一周する。
  (図右)

挂剣の要求は腰の回転と挂剣を合わせ、立円で行う、身体に近づけ、力は剣の前
段部に達する。剣尖が下に向くときには手首に力を入れて曲げ、剣先が地に触れ
ないように注意する。

「撩剣・liaojian・リィアオジィアン」
攻防兼用の剣法。甲乙二人対剣の場合。乙兵が甲の小渋を
攻撃してきたとき、甲は転身し刃を後に避け、甲は剣を撩
剣して乙の手首を攻撃する。撩剣には正撩剣と反撩剣があ
る。正撩剣は前腕を外旋、手心を上に向ける、身体の近く
を孤形で下から切り上げる、力は剣身前部に達する(図右側)。
反撩剣は前腕を内旋する、その他は正撩剣と同じ(図左側)。




「云剣・yunjian・ユンジィアン」
攻防兼用の剣法。手首の関節を軸にして、剣を頭の上または顔の前を
平円で回し、敵の頭部または首を攻撃する、或いは敵の頭部への攻撃
を剣で避ける用法がある。云剣時には、平剣でも立剣でもよく、剣を
回すときには必ず水平に回し、剣尖で平らに丸く切り裂く、手に持っ
た剣は自在に動くように緩く持ち、快速で発力する。現在の競技大会
では云剣は多くもちいられる。
【武術競技規則】
平剣で頭の上または顔の前上方を平円で回す。上云剣は頭の上を前か
ら左後方に払い回す、頭を上に向ける、左(右)云剣では頭の上を左
後ろに向け(右後ろ)回す、頭は左肩に向けて倒す。

「抹剣・mojian・モージィアン」
攻防兼用の剣法。動作は平剣で剣身の中央部を、前から左(右)に向け
て腰に向けて平らに引きつける。敵兵が自分の胸や腹に向けて刃で攻撃
してきたとき、抹剣で刃を遮りかわす事にもちいる。また抹剣は敵の腹
部胸部を攻撃することも出来る。
1.左抹剣、手心を上に向け、剣尖を右前方に向ける、その後剣身を前
  から左側に向けて孤形で引く。
2.右抹剣、手心は下向き、その後は左抹剣と同じ、方向だけ逆向きに
  なる。
3.旋転抹剣、手心上向き(或いは下)、剣尖右(或いは左)前方、そ
  の後身体を素早く左に(或いは右)に一周(或いは一週以上)回転
  させ孤形で引き回す。
三種類の抹剣での要求は穏やかで安定している事、速度が均一、剣の高
さは胸と腹部の間、剣身に力が達する。旋転抹剣は身体の旋転と抹剣の
動作が協調されなければならない。

「絞剣・jiaojian・ジィアオジィアン」
攻防兼用の剣法。動作は、剣尖を使い立円で回転させる、主な動作は剣
尖を回して敵の手首を斬りつける、剣の回す幅は大きく成りすぎないよ
うに、通常は直径役 30cm 程度で行う。絞剣は止まって、または歩き
ながら行う。民間の伝統剣術の中では、立剣で絞剣、平剣で絞剣を行う
事がある。現在、剣術套路中では平剣での絞剣が主である。【武術競賽
規則】の規定では平剣、剣先左(右)向きで小さい立円で絞り込むよう
に行う、力は剣身の前方に達する、肘を少し曲げる。


「架剣・jiajian・ジテアジィアン」
防守性の剣法。立剣で剣を横にして頭の上に引き上げる動作、主要な動
作は敵の上からの攻撃に対して剣を頭上に引き上げ防ぐことである。架
剣の時、手心を外に向けることが「正手架剣」、手心を内側に向けるの
は「反手架剣」とよぶ。剣身は頭の上方に引き上げる、剣は水平にして、
剣身に力が達する。



「挑剣・tiaojian・ティアオジィアン」
防守性剣法。立剣で下から上に向けて跳ね上げる動作、剣の尖端または
剣刃の前端を使い、相手の刃を跳ね上げる。要求点は剣の尖端に力が達
すること、腕と剣が一直線になる。挑剣時には下から上に跳ね上げ、剣
先が少し左(右)斜めに跳ね上げる。









「点剣・dianjian・ディエンジィアン」
攻撃性の剣法。立剣にして手首を引き上げ、剣の尖端を使って上から下
に向けてつつくように打ち付ける動作である。主には剣の尖端で相手の
頭部または手首を打ち付ける。点剣時、手首を突然引き上げ腕を伸ばし、
剣の尖端を猛然と前方(或いは側方)下に向けて点撃する、剣先は手首
より低い、剣の尖端に力が達する、きびきびと素早
くおこなう。



「崩剣・bengjian・ベンジィアン」
攻撃性の剣法。またの名前を「(弓朋・peng)剣」と呼ぶ。立剣にし、
手首を沈め、剣の尖端を下から上に向けて突然跳ね上げる動作である。
主に相手の耳及び手首を反撃する。要求は腕を前面(或いは側面)にま
っすぐ伸ばした後。迅速に手首を下に引き下げる、剣の尖端を猛烈に上
に向けて跳ね上げる、手首は頭の高さを超えない、力は剣身の前端と剣
尖に達する。崩剣時、剣尖を直接下から上に向けて崩剣、または剣尖を
左(右)斜めに向けて崩剣することがある。崩剣と点剣はは剣の尖端を
使う剣法で、剣術では常用する剣法である。


「截剣・jiejian・ジィエジィアン」
攻防兼用の剣法。剣身を斜めに向け敵を阻む動作を指す。
この剣法は正面と斜め、側面からの攻撃を避け、敵の剣刃
を切断するように向かえ撃つことに重きを置く。要求は快
速に突然行う、力は剣の刃前部に達する、手心は下向き、
腕は剣と一直線になる。截剣には上截剣と下截剣、后截剣
がある。上截剣は斜め上に向ける。下截剣は斜め下に向け
る、后截剣は右後ろ斜め下方にむける。


「抱剣・baojian・バオジィアン」
剣法の一つ。動作は右手で剣を握り。左剣指の手心を右手の背または剣柄に付ける。
抱剣は双手で剣を使う準備動作である。同時に両腕を内に合わせるようにして、剣身
に力を出し、敵の攻撃を受ける。両手は胸の前で合わせ、剣身は立剣(平剣も可)に
する。剣尖を右に向けるのは横抱剣、剣尖を上に向けるのは立抱剣、剣尖を前に向け
るのは平抱剣と呼ぶ。


「帯剣・daijian・ダイジィアン」
防守性の剣法。剣は腕の肘を曲げて体側或いは体側後上方に引き出す動作である。帯
剣は敵の攻撃に合わせて反撃することである。帯剣の時、平剣あるいは立剣のどちら
でも良い、拳尖は前から、腰の回転に合わせて腕を使い剣身を引き寄せる、力は剣身
に達する。




「穿剣・ chuanjian・チュアンジィアン」
剣法の一つ。剣の先と剣身を身体の一部をに沿って外に伸ばす、的の機をうかがい攻
撃する剣法である。套路中多用する。連環、素早さを要求される。剣尖に力が達する。
1.平穿剣 平剣で剣の尖端を胸と腹の前から孤形に前に突き出す、剣身は身体に触
  れてはならない。(図左側)
2.后穿剣 前腕を内旋して、立剣にして剣先を前から後ろに向けて突き伸ばす、膝
  より低く、地面には触れない。
3.抡穿剣 立剣で身体の回転に併せて剣先を後ろから、左に向けて身体の近くで立
  円で一周回し突き出す。

「提剣・tijian・ティジィアン」
攻守兼備の剣法。剣の先を下に下げ、手を上に上げる動作に従い剣を上に持ち上げて、
剣の刃を下から上に押し上げ、攻撃を防ぐまたは攻撃を仕掛ける。手首を使って、快
速俊敏に行い、力は剣の刃にたっする。
1.倒提剣 剣の尖端を下に向けて、前腕を内旋、虎口(親指と人差し指の付け根)
  を下に向ける。
2.右上提剣 立剣にして下から右上方に向け、身体の近で孤形に引き上げる、高さ
  は肩の高さ、剣先は斜め下に向く。
3.左上提剣 前腕を外旋し、手心を上に向ける、左上に引き上げる、後は右上提剣
  と同じ。

「斬剣・zhanjian・ヂャンジィアン」
攻撃性の剣法。平剣で、剣の刃を使い左(右)横に向けて撃つ動作で、主に的の首に
向けて攻撃する。左斬剣では手心を上に向ける、剣は身体の前を通り左に向ける。
右斬剣では手心を下に向ける、剣は身体の前を通り右に向け横に払う。剣の高さは頭
と肩の間で行う。力点は剣の中央または前部に達する、斬剣を行った後は腕は剣と直
線状になる。



「掃剣・saojian・サオジィアン」
進攻性剣法。平剣で低いところを左右に平行に払う動作、もっぱら攻撃は敵の踝か小
腿を攻撃する。掃剣には左掃剣、右掃剣と旋転掃剣の三種類がある。剣に合わせて身
体を低くして平らに一周または一周以上払うのを旋転性掃剣である。掃剣時、手と腕
を伸ばし剣を平らに持ち、踝の高さにする、ただし拳術競技套路では剣を肩の高さで
掃剣する動作がある。要求は動作を快速有力で行う、力は剣身に達する。
(図は右掃剣)



「腕花・wanhua・ワンファ」
攻防兼備の剣法。手首を軸に、剣を腕の両側を
立円で連続的に回す動作、守りの動作を行いな
がら隙を見て敵の手首を攻撃する。腕花には剪
腕花と撩腕花があり、この二つはよく似た動作
で、回す方向だけが違う。
1.剪腕花:剣を手首の回転に合わせて腕の両
  側を前から下、後ろ、上へと立円で回す。
2.撩腕花:左右の撩剣を組み合わせて腕花の
  動作にする、剣は腕の両側を前から上、後
  ろ、下、前へと立円で回す。
両方の腕花時には、ともに剣柄の握りを緩く剣
は出来るだけ腕の近くを回す、手首に力を出し、
剣先に力が達する。(図123剪腕花・図4撩腕花)

「撃剣・jijian・ジィジィアン」
1.古代の剣法の一つ。撃剣には二つの方法がある。一つは平剣、手心上に向け、手首の外側に開きまたは内側に収めを通
  り剣の先を使い左に向け(右は反撃と呼ぶ)平らに或いは斜めに撃つ。もう一つは剣先或いは剣刃の前端を使い細かく
  振るわす。
2.「刺剣」を指す。

「格剣・gejian・グゥジィアン」
古代の剣法の一つ。主要には3種の方法がある。
1.剣の刃を用いて前から後ろに動かし引く、力点は剣の刃の后端または中端から前に向けて動かす。
2.剣の先あるいは剣刃を用いて前端で敵の攻撃を跳ね上げる。現代の剣法中の挑剣、挂剣と同じ。
3.分下格、翻格の二法ある。下格は剣を持った手の手心を内側に向け、剣を斜め下から斜め上に向けて敵の手首を撃つ。
  翻格は剣を持った手の手心を内旋して手心を外に向け、剣を下に向け敵の手首を撃つ。

「削剣・xuejian・シュジィアン」
進攻性剣法。動作には、平剣にし身体の外側下から、胸の前を通り前上方斜め
に出す、手心は斜め上に向く、剣の先は頭と同じ高さ。剣を持った手の親指側
に力を出し、剣の前部に力を出す。







「托剣・tuojian・トゥオジィアン」
防守性の剣法。動作には、立剣で剣身を平らにし、下から上に持ち上げる。手
心は内に向く、手首は頭の高さ、力は剣身の中部にある。






「圧剣・yajian・ヤアジィアン」
防守性の剣法。動作は、平剣で、手心を下に向け、剣身を上から下に向けて押
さえる、剣先は前に向ける。






「刀法・daofa・ダオファ」
武術に於ける短器械中の刀の使用方法。刀法の特殊性は刀の構造の特徴によって決まってくる。刀であっても拳種が違う流派
の刀術套路では風格がそれぞれ異なる、ただし刀の基本技術に対する要求は同じである。
刀の構成の特徴を決定づける事は「刀之利、利在砍」、つまり劈砍が刀法の主要な方法である。刀の重量は比較的重く、力を
振るって突出する刀術は猛烈に撃つ事が特徴である。刀術の諺に「刀如猛虎」があり刀術は猛虎が襲いかかるように行うとさ
れる。単刀は短兵器に属するモノで、「短兵は素早く進む」長器械と対抗するときなどは、敵との間合いが遠いときには不利
になる、そのような場合刀を持った者は素早く敵に接近する事が要求される、短兵は接近戦に有利である。武術の歴史の中で
は「刀走黒」の言葉がある、刀法は快速、凶悪、無情、さらに刀法は狡猾で、計り知れないとされる。

刀術の套路には多くの刀法が含まれる、それぞれの刀法の動作規格と力点には全て厳格な要求が有り、それぞれ混同してはい
けない。例えば劈刀は刀刃は下を向き、力点は刀刃の前段部。砍刀は刀刃は斜め下向き、力点は刀刃の後ろ部分になる、この
二つの刀法は運動の路線と力点が異なり、撃法もまた同じでない。【武術競賽規則】で「刀、剣は別の物であり、器械によっ
て方法を分ける」、刀と剣はどちらも短器械で、どちらも尖端と刃が有る、その技撃法は似ている、どちらも劈、挂、刺、撩
などの方法が有る。ただしこの二つの構造は同じでなく、刀と剣それぞれの技撃法に重きを置く。刀と剣の比較は、刀身は幅
が広く重い、動作は猛烈、刀法は自ずと技撃法の幅が大きいものが多く、剣法の敏捷さには遠く及ばない。刀は片刃で、劈を
主に用い、力点は刃にある、剣は両刃で、刺を主に用いる、力点は尖端である。刀には刀背が有り、おもに身体に張り付けて
身を守る、剣は両刃のため刃を身体に付けることはしない。それゆえに刀術を練習する場合基本技法を掌握し無ければならな
い、すなわち路線が明確で、力点が正しく、刀法が明かで、同時に剣の技術と区別しなければいけない。

刀の諺には「単刀看手、双刀看走」が有る。単刀での套路中刀の動作は、刀を持っていない手と協調配合し身体動作の安定と
発力の助けにする、刀法は多くあり、刀と手の配合は多種多様であり、一つの刀法には手との配合はいくつかの種類が有る。
その配合の方法に従わなければいけない「順領、合、向反対称」が原則である。例えば抹刀、帯刀、撩刀は刀と手を合わせて
動く順領。劈刀、砍刀、挂刀は刀と手を同時に合わせる合。扎刀、分刀、截刀は刀と腕が逆に向く向反対称。刀を持たない手
が停まって動かないと、動作は停滞して、動きの美しさが無く、刀法は必然的に不活発になる。それゆえ、刀と手は緊密に配
合協調させることが、刀術を練習するための鍵になる。

刀を練習する時に注意する事は、身体と刀の運動的協調である。「刀は身体の左右前後から離さず、手足肩背に沿い刀を回す」
刀術中、大劈や大砍など進んで攻撃する動作が有る、また刀を身体に張り付けるように回し防御する動作が有る、どちらも腰
部の捻りと身体の屈伸を使い器械動作を完成させる。腰は上肢と下肢を一体にするための仲介する部分で、身体と器械を協調
させ結びつける物である。例えば、抡劈刀の動作時には、腰を捻り、右肩を前に向け、肩を動かし腕を伸ばす、手首を腕の振
りに合わせて回し劈刀する。同様に「纏頭」「裹脳」などの刀法も同じで、腰を捻り身体を回し、手首で刀を制御して、刀の
背を身体に近づけ「纏頭裹脳」を行う。腰が動かず、肩や手首が強ばっていると、正しい動作と姿勢が出来なくなる、器械と
身体の協調性が無いと、規格に合った刀法を成し遂げることは難しい。

「握刀・wodao・ウォダオ」

刀を持つ方法。刀術の套路では沢山の刀の握り方がある。よく現れる物には3種類の方法がある。
1.刀把を右手で持ち、人差し指と親指の間(虎口)で巻き付けるように握る、虎口は刀盤にピタリとつける、その他の指は
  自然に曲げ手握る、親指で人差し指の第一関節を押さえる、按刀、砍刀などの時の持ち方である。
2.刀把は緩く握り、虎口は刀盤から少し離す。同時に右手首は内側に少し曲げる、刀把の後に有る刀首は腕の内側に軽くつ
  ける、刀刃と腕が一直線になるように伸ばす。扎刀、劈刀などの時の持ち方である。
3.刀把を少し緩めに握り、虎口は刀盤に付け、刀と腕を一定の角度で保持する。撩刀や舞花刀など沢山の動作に用いる。持
  った刀は緩めたり強く握ったり方向やスピードをコントロールする。持つ手を緩めすぎると刀を離しやすくなる。
握刀は刀の動作に大きく影響する、虎口が刀盤から離れすぎると、刀の重心から外れてしまい、刀が重くなり演練時刀のコン
トロールが難しくなるため注意しなければいけない。

「抱刀・baodao・バオダオ」
刀法の一つ。動作は、左手で刀盤を持つ、刀背を左腕の前側にピタリと張り付ける。
1.立抱刀、左腕を下にさげ、刀尖を上方に向ける、起始と収勢の時によく用いる。
2.平抱刀、刀柄を前に向け、両手を伸ばし平たく前に挙げる、刀刃は上に向ける。
刀背は腕の内側に張り付けて、刀刃が身体に接触しないようにする。






「纏頭刀・chantoudao・チャントウダオ」
防守性刀法。動作は、刀尖を下に向け、刀背を左肩から背中に沿い右肩に
向けて巻くように払う。【武術競賽規則】の中には「绕転性刀法、刀術中
最もよく見られる刀法の一つである。」と書かれている。主に槍の攻撃を
刀の側面で槍の杆を、後方へ払い、身体の左側に至る。纏頭刀をするとき、
頭部は真っ直ぐに伸ばす、握刀はゆるく、虎口は下に向ける、刀の背を肩
と背に張り付けて巻き込むように払う、動作は素早くおこなう。纏頭刀と
裹脳刀は動作路線の往復で行う。



「裹脳刀・guonaodao・グオナオダオ」
防守性刀法。動作は、刀尖を下に向け、刀背を右肩から背中に沿い左肩に
向けて巻くように払う。【武術競賽規則】の中には「绕転性刀法、刀術中
最もよく見られる刀法の一つである。」と書かれている。主に槍の攻撃を
刀の側面で槍の杆を、後方へ払い、身体の右側に至る。裹脳刀をするとき、
頭部は真っ直ぐに伸ばす、握刀はゆるく、虎口は下に向ける、刀の背を肩
と背に張り付けて巻き込むように払う、動作は素早くおこなう。裹脳刀と
纏頭刀は動作路線の往復で行う。



「劈刀・pidao・ピーダオ」
進攻性刀法。動作は刀を上から下に向けて振り下ろす。要求は、刀を振り
下ろすとき、腕と刀は同一垂直面で行う。下に向けて劈刀を行うとき、肩
の力を緩め腕を伸ばす、腕と刀は直線に成る、力は腰から発すし、刀刃に
達する。劈刀には3つの種類が有る。
1.左抡劈刀、上体を左に向けて回し、刀を上から下に向け、左脚の外側
  に切り下ろす、刀刃は下に向く。
2.右抡劈刀、上体を右に向けて回し、刀を上から下に向け、右脚の外側
  に切り下ろす、刀刃は下に向く。
3.后抡劈刀、身体を後ろに回し続けて刀を身体に沿って立円で後方に切
  り下ろす、刀と身体の回転を協調させる。



「砍刀・kandao・カンダオ」
進攻性刀法。動作は刀を下方斜めに切り下ろす。刀を左斜めに切り下ろす
ことを左砍刀、右斜め下に切り下ろすことを右砍刀と呼ぶ。要求点は手と
腕の力を用い、刀刃に力を出す。刀術の伝統術語では「立劈横砍」「正手
は砍、反手は掃」と言われる。








「截刀・jiedao・ジィエダオ」
進攻性刀法。動作は、刀刃を斜め上、あるいは斜め下に向け横に切り払う、
上の場合は手首を、下の場合は膝を切る。截刀の種類には右上截刀、右下
截刀、左上截刀と左下截刀がある。要求点には手首の力を用い、動作はき
びきびとする、刀刃の前部に力が達する。民間伝統刀術中、截と拦は共に
一体とし機を伺い用いる。




「撩刀・liaodao・リィアオダオ」
防守性刀法。動作は、刀刃を先に向けて、刀を下から上に向けて振り上げ
る、敵の攻撃を刀を振り上げて向かい撃ち防御する。撩刀には二つの種類
が有る。
1.正撩刀、前腕を外旋させ、手心を上に向け、身体を左に回し、身体の
  右側に沿って孤形で振り上げ切る。
2.反撩刀、前腕を内旋させ、虎口を下に向け、身体を右に回し、身体の
  左側に沿って孤形で振り上げ切る。
刀と手、腕は一直線でなくても良く、一定の角度を保持する、力は刀刃の
前部に達する。撩刀と劈刀は相対している、一陰一陽とする。下から上が
撩、上から下は劈である。

「挂刀・guadao・グアダオ」
防守性刀法。動作は刀の尖端を前方上から、後ろあるいは下にむけ右に回
す。力点は刀背の前段部に達する。挂刀には三種類の挂刀が有る。
1.上挂刀、刀尖を上から後ろに向けて身体の近くを挂刀する。
2.下挂刀、刀尖を下に向け、後方に身体の近くを挂刀する。
3.抡挂刀、刀を身体の近くで立円で一周回す。抡挂刀には直身抡挂刀と
  屈身翻転抡挂、左右抡挂の三種類が有る。
挂刀刃主に防守に用い、手に持った刀を肩を軸に、手首を固定し腰と腕を
合わせて振る、刀尖を先に向け、身体の近くを回すことが重要である。


「扎刀・zhadao・チャダオ」
進攻性刀法。刀を手と腕に沿って真っ直ぐ伸ばし突き刺す。刀尖に力が達
する。扎刀の時、まず腕を曲げ後ろに引き、前方に伸ばし、突然発力する、
発力はハッキリと行う。刀と腕は一直線、身、腕、刀が一体になる。扎は
刺、戳と同じ意味である。武術の用語中習慣的に刀、槍は扎、剣を刺、棍
を戳と呼ぶ。扎刀の時刀尖の向かう方向で上扎刀、下扎刀、前扎刀、后扎
刀、右扎刀、左扎刀などがある。【武術競技賽規則】では「平扎刀の刀尖
の高さは肩と同じ、上扎刀の刀尖の高さは頭と同じ、下扎刀の刀尖は膝と
同じ高さ。ただし刀術套路中に出てくる上扎刀は頭を越えるもの、下扎刀
は爪先の高さの扎法もある。

「抹刀・modao・モーダオ」
進攻性刀法。刀刃の先をカラダの両側に孤形で引き寄せる。速度が均等で、
刀が胸と腹の間で水平に引き事が要求される、力は刀の刃に達する。抹刀
には3つの種類が有る。
1.左抹刀(正抹)、刀尖を右前方に向け、刀刃を左に向ける、カラダの
  前を左側に向けて孤形を描き手前に引き回す。
2.右抹刀(反抹)、左抹刀の動作と、方向が違う以外は同じ動作。
3.旋転末等、一周、または一周以上回転する抹刀。


「斬刀・zhandao・ザンダオ」
進攻性刀法。刀の刃を左(右)横に向けて切る。左横に向けて切るのを左
斬刀、右横に向けて切るのを右斬刀と呼ぶ。斬刀時には、刀が平ら高さは
頭と肩の間、動作が完成する時、突然速度を上げる、力は刀刃に達する。
左右の斬刀をするとき、刀把の端(刀首)を手首と前腕前側にピタリとつ
ける、刀と腕が一直線になる。



「掃刀・saodao・サオダオ」
下半身に対する進攻性刀法。動作は、身体をしゃがみ、刀刃を使い膝下部
を横に向けて切る。掃刀には左掃刀、右掃刀、旋転掃刀がある。刀の刃を
右から左横に向けて払うのを左掃刀(正掃刀)、刀の刃を左から右横に向
けて払うのを右掃刀(反掃刀)、旋転掃刀の要求は一蹴または一周以上回
す。【武術競賽規則】の規定では「掃刀は踝の高さ、力強くおこない、刀
刃に力が達する。刀刃は下に向けない、刀尖を地面に付けない。」とある。

「云刀・yundao・ユンダオ」
防守性刀法。動作は刀を頭の上または頭の前方上で水平に丸く払う。頭部
に対する攻撃を守る。前面云刀、頭頂云刀、頭側云刀がある。云刀時には、
手首を緩く放鬆する、頭は云刀に合わせて横に倒す、または後ろに反らす。








「崩刀・bengdao・ベンダオ」
進攻性刀法。動作は刀を持った手首を急激に沈め刀尖を強く跳ね上げる。
要領は基本腕を動かさず、手首の力を用い、力が刀尖に達する。崩刀と点
刀はどちらも刀の尖端を用いどちらも手首の力を用いる。違うところは点
刀は上から下に向け、崩刀は下から上に向かう。崩刀には上崩、斜崩、平
崩の種類が有る。





「点刀・diandao・ディェンダオ」
攻撃性刀法。動作は、手首を引き上げ、刀尖を猛力で下に向けて打ち付け
る。敵の手首に対する攻撃が主な方法である。要領は崩刀と同じで方向が
逆になる。点刀には側点刀と回身点刀とが有る。点刀と劈刀は刀刃の路線
は同じで有るが、刀を持つ手の形が違う、点刀は手首を持ち上げ、力は刀
尖に達する。劈刀はは刀刃に力点がある。





「挑刀・tiaodao・ティアオダオ」
防守性刀法。動作は刀背の前段部を上に跳ね上げる。要領は腕と糖を一直
線にしたのち、刀尖または刀背を上に向け、敵の器械を跳ね上げる使い方
をする。










「按刀・andao・ベンダオ」
下半身に対する攻撃性刀法。動作は、右手で刀を持ち左手を刀背または右
手首に付け、同時に下に向けて押し下げて切る、敵が倒れた時などに使う。
要領は刀刃を下に向け、両手同時に力を出す(主に右手)、刀身は平らに
下に向けて押し下げる、刀刃に力が達する。平按刀は高さが腰の高さ。低
按刀は地面に近づける。





「格刀・gedao・グゥダオ」
主に防守性刀法。動作は刀尖を上または下に向けて、
刀身を左右に払い動かす、格刀は敵の刃の攻撃を払い
のけることに用いる。格刀時には前腕と手首の力を用
いて払い動かす、刀身に力が達する。【武術競賽規則】
には「刀尖下に向け、刀刃を外側に向け、左から右に
向けて払い動かす。旋転格刀は一周または一周以上回
転することが要求される。民間に伝わる伝統刀術では
刀尖を下に向け、刀刃あるいは刀背を左または右に向
けて格刀する方法がある。刀尖を上【または斜め上方】
に向け、刀身の根の部分を用いて左または右に格刀す
る。合わせて「左右滾格」と呼ばれる。滾格は刀身を
垂直の軸の上を左または右に旋転させ、敵の刃を迎え
撃つ形になる。


「藏刀・zangdao・チャンダオ」
刀法のひとつ。動作は刀身を身体の陰に隠し見えないようにする。藏刀の
種類には三種類有る。
1.拦腰藏刀 刀尖を後ろに、刀刃を外に向ける、刀身は水平にして左腰
  の後ろに付ける。要求は刀背を腰にピタリと張り付ける。(図1)
2.立藏刀 刀身を垂直にして左腕の後ろ側に付ける、要求は刀背を身体
  の側面に張り付ける。(図2)
3.平藏刀 刀尖を前に向け、刀刃を下にし、刀身を平らに右腰の外側に
  付ける、要求は刀の前段部を身体に付ける。(図3)
藏刀は歩型と合わせておこなうことが多く、套路中の定式動作には、弓歩
藏刀、虚歩藏刀、馬歩藏刀、歇歩藏刀などがある。

「背刀・beidao・ベイダオ」
刀法の一つ。動作は刀背を右腕あるいは背中の後ろに張り付ける。背刀に
は二種類有る。
1.背后背刀 右腕を上に挙げ、刀刃を後ろ、刀背は右腕と右背に張り付
  ける。(図1)
2.肩背刀 右腕を外旋し平たく挙げ、手首を回し刀刃を外に向ける、刀
  背を右腕に付ける。(図2)





「推刀・tuidao・トゥイダオ」
防守性刀法。動作は刀刃を前に向け、両手で刀を前に向けて押し出す。推
刀には二種類ある。
1.平推刀 刀身は水平、刀尖を左に向き、刀刃を前向き、左手を刀背の
  前に添えて、両手で同時に押し出す、肩の高さ。動作は素早く、力は
  刀刃に達する。
2.立推刀 刀尖を下に向ける以外は平刀と同じ。(図1.2)
伝統刀術には単手推刀と双手推刀がある。双手推刀には、左手で刀背を支
える、或るいは両手で刀柄を握り推刀がある。



「錯刀・cuodao・チュオダオ」
刀法の一つ。動作は 刀を持った手心は上または下に向け、
刀刃を前に向け、刀を後ろに少し引き、再び前に押し出す。
錯刀は敵の器械と接触して闘うときに器械が入り交じり推
したり引いたりする動作である。錯刀には二種類有る。
1.正錯刀 手心を上に向け、刀尖を右前方に向ける。
2.反錯刀 手心は下向き、刀尖を左全法に向ける。
錯刀は刀刃の中心部に力点がある。




「架刀・jiadao・ジャオダオ」
防守性刀法。動作は 刀刃を上に向け、敵が頭部へ攻撃を仕掛けてくる時
下から上に刀を引き上げてさえぎる。架刀するときには、片手で刀柄を握
る、または両手で刀柄歩握ることがある。刀の高さは頭を超える、刀身に
力が達する。手心は前に向ける事を正架刀、手心を内に向けて向けるのは
反架刀と呼ぶ。これ以外に下から上に向けて敵の刀刃と交叉するように斜
めに引き上げる事を斜面上架と呼ぶ。






「分刀・fendao・フェンダオ」
防中寓攻性刀法(防御の中に攻撃性の有る刀法)。動作は刀尖を左に向け、
刀刃は外に向く、左手を右手首または刀の背に添え、その後両手を左右に
分けて開く。力は刀刃に達する。用法は敵の刃をさえぎり、横に向けて振
り下ろし敵の腰部あるいは頸部を攻撃する。分刀には二種類有る。
1.立分刀 両手を同時に顔の前を上から左右の両側に分けて開き、腕を
  水平に伸ばし、刀身を直立にし、刀尖を上に、刀刃は右に向ける。
2.平分刀 刀を持った手の手心は下に向け、両手を同時に、身体の前
を左右に分け開く、刀刃右に向けて平抹刀をする。



「帯刀・daidao・ダイダオ」
防守性刀法。敵の刃の攻撃を自分の刀を接触させ、敵の刃を攻撃ラインを
逸らせる。動作は刀尖を前に向けて、刀刃を左(右)に向けて、前から側
面後方に向けて引きつける。左後方に引くのを左帯刀。右後方に引くのを
右帯刀。動作はきびきびとしている、力点は刀刃の根本から前段部に移動
する。





「捧刀・pengdao・バンダオ」
攻防を兼ね備えた刀法。動作は刀尖を前に向け、刀刃を上に向け刀を平ら
に捧げ持つ。用法は刀を刺す前の蓄勁する動作と共に、胸部を守る動作で
もある。捧刀時は、片手あるいは両手で刀を握る。






「背花・beihua・ベイファー」

刀法中の刀花の一種。背花は手首の関節を軸にして、刀を前から背中に向けて身体に近づけて立円で回す。
具体的には、刀を右に向けてのばし、その後刀尖を下に下げ、上体を左に回し、身体に沿って刀を左下か
ら上に向けて立円で回し、つづけて身体を右に回し、刀を身体の右側で一周回し、刀尖を続けて後方から
背中に向けて回す、その後身体を左に回し、刀を抜くように腕を伸ばし、身体の前を回し左右の手を開く。
要求は腰、腕、手首の関節を緩め、刃と背をはっきりと分け、身体に張り付いて回す、身体と刀の動きを
協調させる。

「剪腕花・jianwanha・ジィアンワンファー」

刀花の一種。剪腕花は手首の関節を軸にして、刀を腕の両側を前から下に向けて立円で回す動作。
1.左剪腕花、刀尖を前から左下、後、上、前に回す。(図1.2.3)
2.右剪腕花、刀尖を前から右下、後、上、前に回す。(図3.4.5) 要求点は刀を身体に張り付くように
回す、左右の動作を連貫協調する、腕は少し曲げ手首を緩める、親指と人差し指で刀柄を握り、刀身を制
御する、刀を敏捷に動かす。刀の背と刃をはっきりと区別し、刀刃で自分自身にキズを負わないように注
意する。剪腕花と撩腕花の動作要領は同じ、ただし動く方向が反対になる。

「撩腕花・liaowanha・リィアオワンファー」

刀花の一種。撩腕花は別名「提撩花」とも呼ばれる。
1.左撩腕花、手首を軸にし、刀尖を左上、後、下、前に向け腕の左側に沿って、立円で回す。(図1.2)
2.右撩腕花、刀尖を右上、後、下、前に向け腕の右側に沿って立円で回す。 (図3.4)撩腕花時には刀
を身体の近くを立円で回す、左右の撩腕花の動作を連貫協調する、腕は少し曲げ手首を緩める、親指と人
差し指で刀柄を握り、刀身を制御する、刀を敏捷に動かす。刀の背と刃をはっきりと区別し、刀刃で自分
自身にキズを負わないように注意する。撩腕花と剪腕花の動作要領は同じ、ただし動く方向が反対になる。

「提刀・tidao・ティダオ」
防守性刀法。動作は刀尖を下に向け刀柄を上に引き上げる。刀身に力が達する。敵が刀などで突いてくる時、刀の背(また
は刀刃)を垂直にし外に向けて払う、一つには刀の攻撃を守る、二つには攻撃の力の方向を変える。

「択刀・zedao・ヅーダオ」
刀法の一つ。動作は刀を持った手の手心を内側(または外側)に向け、刀刃を上にして、刀を横にし水平に持ち上げる。刀
尖は右または左に向ける。刀の高さは頭を越え、刀刃に力が達する。托刀は架刀の動作に似ている、ただし用法は異なり一
般に架刀は敵の刀刃を当て持ち上げる、托刀は敵の身体を上に向けて切り上げることに用いる、おもに敵の手首や腕を攻撃
する。

「絞刀・jiaodao・ジィアオダオ」
攻守兼ね備えた刀法。動作は刀尖を前に向け、手首の関節を軸に使い左右の立円で回す。手首の力を放鬆し、腕を前に伸ば
し、回す範囲は肩と腹の間、速度は均一、動作は柔らかく行う。絞刀には左右の絞刀がある。また絞刀は足を止めて行う、
後に下がりながら(退歩)行う、片手で行う、両手で行うなどがある。敵の刃を巻き込む用法である。

「抱手連环・baoshoulianhuan・バオショウリィアンファン」
通備劈卦刀法の一つ。動作は最初両手で刀柄を握り、片手に握り替える。別の手で刀背を支え、格、架、推、劈などを行い、
その後に再び両手で刀柄を持つ。この刀法は刀を上下に翻りながら行い、守りと攻めを連続で行う。

「棍法・gunfa・グンファ」
武術における長器械の棍の使用方法。古代では「棍法」は必殺の実用的な技法を指した。現代では主に棍術の套路構成の基
本動作を指す。棍は簡便で実用的であるため、歴代中国の兵家と武術家は重視していた。明代にはすでに数多くの著名な棍
法が有った。たとえば趙太祖騰蛇棒、孫家棒、架屠鈎杆、闽中兪公(兪大猷)棍、少林棍、巴子棍などがある。その中でも
兪公棍が当時もっとも有名で、兪大猷が著した棍法の【剣経】の一書である。その他武術の古籍には威継光著【紀效新書】
何良臣【陣記】、程宗猷【少林棍法阐宗】などには、すべて棍法の記述がある。現代棍術套路中、棍法は比較的多い、とり
わけ棍を振り回す舞花棍の動作が幅が大きく、連貫かつ多変である。主要な棍法には劈、戳、抡、掃、撩、云などがある。
練習時にはもっとも重んじることは「把法」と「活把」であり、棍を手の中で自在に動かすことである。棍術を表演する時
には把法を熟練し身体と棍を一体にして、棍把と棍梢の両方を使い、力点を正確に行い快速勇猛を体現させる。棍術の風格
には「棍は両端を使う」こと「棍を打つ時には一片の板のように打ち付ける」などが上げられる。

「挙棍・jugun・ジィウグン」

棍法の一つ。棍術套路での起勢と収勢、あるいはその他の棍法の始まりと終わりに多用される。動作には単手または双手にて
棍を挙げ起こす。その方法には4つの種類がある。
1.双手立挙棍 両手を上下に分けて、あるいは近づけて(右上左下、または左上右下)棍を握る。
2.単手立挙棍 右手で棍把を握り、棍を垂直に身体の前面または側面に立てる。
3.双手平挙棍 片方の腕を伸ばし、もう一方の肘を曲げ、両手を開いて分け棍を握る、棍身は平らに身体の前方または頭の
  上に上げる。
4.双手斜棍 片手で棍把を握り、もう一方の手で棍身を持ち、身体の側面を斜め上方に向ける(棍梢は高く、棍把は低く)。

「肩上背棍・jianshangbeigun・ジィアンシャンベイグン」

棍法の一つ。動作には単手あるいは双手で棍把の端を握り、棍身を平らに肩の上に置く(首の後)。棍術套路中、両手で棍を
握り(左手上右手下)肩の上の後に棍を置く、これは抡棍の前の準備姿勢であることが多い。単手(右手の場合が多い)で棍
を握り右肩の上に置く、旋子掃棍の前の準備姿勢に多用される。棍を肩上に置く時はしっかりと握り、棍が揺れることを防ぐ。

「背后背棍・beihoubeigun・ベイホーベイグン」

棍法の一つ。棍術套路中に多用される定式姿勢。動作は片手で棍把を握り棍を回し背中の後に、背中に棍身をぴたりと付ける。
背棍には斜背棍と竪背棍の二種類が有る。
1.背后斜背棍 右手は腰の横で棍把を握り、棍身は背中に斜めに置く棍梢は左肩の上にある。
2.背后竪背棍 棍身を背中で縦にし右肩(右手で棍把を握る)の後に置く。背の後に背棍する時しっかりと握り、肘を少し
曲げ、棍身を揺らさないように持つ。

「抱棍・baogun・バオグン」

棍法の一つ。棍術套路中に多用される棍法の準備姿勢。動作には「双手開握棍」片手は棍身の前段、もう一方は棍把を握る、
「併握」左手を上、右手を下にして棍把を握る、「両臂交叉握」両手を開いてあるいは両手を併せて棍を握る、両腕は交叉し
て重ねる、棍身は斜め、あるいは水平にし身体の前、または側面に置く、抱棍時には棍を揺らしてはいけない。

「夹棍・jiagun・ジィアグン」

棍法の一つ。棍術套路中に多用される棍法の起始あるいは収勢の姿勢。動
作は、片手で棍把を握り棍を後方に廻して右脇または左脇の下に棍を挟む。
夹棍の後棍は揺らしては行けない。

「云棍・yungun・ユングン」
棍法の一つ。防守性棍法と見なされる。

1.双手云棍 別名云撥棍と呼ぶ。動作は右腕下に棍を平らに持つ(棍把が右向き、右手に棍身の中后段を握り、左手は右
  脇下で棍の中前段を握る)そのあと左手と右手を併せて棍把を身体の右から前、左に向けて回し、さらに後から右に向
  けて頭の上を平らに一周回し、左側に向けて打ち出す。左手に握った棍は身体の左側に平らに置く、右手は左脇の下で
  棍を握る、その後再び反対に向けて云棍する、力点は棍の前端に達する。両手棍を頭の上に持ち上げた時、両手を接近
  させ、棍を下に下げ横に打つ時には両手を分けて握る、云棍で棍を廻す時には連環して行う。云撥棍は棍術套路中転身
  動作または跳躍動作と併せて行うことが多い。

2.単手云棍 右手で棍把を握り、左手で棍身を握る、棍を胸の左側で平らに持つ。その後状態を少し左に傾け、同時に右
  手で棍を丸く振る、棍梢を左から右、後、左に向けて頭の右側上方を一周し、棍梢を右に振り脇の下から背中に付ける
  片手の云棍も多く、原地、撒歩、蓋歩あるいは転身品柄行う。動作は伸びやかに行う。

「蓋棍・gaigun・ガイグン」

進攻性の棍法。動作は左手で棍の中段を握り、右手で棍の把を握る(図の1)。棍梢を前にして垂直に引き上ける。身体を
左に向けて回転させ棍を身体の後方に向けて振りあげる(図の2)。左手は棍の前段まで滑らせ、肘を曲げて右脇の下に到
る。同時に右手の棍把を前方に向けて蓋撃する(右手は蓋撃と同時に棍身を滑らせ棍身の中段を握る)(図の3)。力は棍
把に達する、この動作の名前は「蓋把」と呼ぶ。

「掃棍・saogun・サオグン」
 
進攻性の棍法。
1.単手掃棍 右手で棍把を握り肩の後に棍を乗せる。腕を外旋させ棍を前下に向けて払う、棍が腹の左側を通る時、腕を
  内旋させ手首を上に上げる、左手は棍の動きに併せて棍身を握る。単手掃棍は前に進みながら行うことが多い。
2.双手掃棍 両手で棍把を握り、両足でしゃがむことに合わせて棍で平らに掃棍する。棍術套路の中では双手掃棍では転
  身または歇歩、座盤などと一緒に行うことが多い。双手掃棍は跳躍劈棍の準備動作として使われることも多い。
掃棍の高さはそれぞれ同じではなく「単手半周腰掃棍」「単手一周腰掃棍」「単手半周腿掃棍」「単手一周腿掃棍」「双手
半周腰掃棍」「双手一周腰掃棍」「双手半周腿掃棍」「双手一周腿掃棍」等がある。単手、双手とも素早く勇猛で力強く行
い、力は棍身の前部に達する。

「平抡棍・pinglungun・ピンルングン」
 
進攻性の棍法。
1.単手平抡棍 右手で棍把を握り、棍を反時計回りに頭の上を一周平らに回す、力は棍身の前段に達する。単手平抡棍は転
  身や旋子掃棍に用いられる。
2.双手平抡棍 両手で棍把を握り右肩の上に置く、その後棍を左に向けて平らに、左肩の上まで振る、あるいは転身(跳躍
  転身)と同時に棍を頭の上を一周平らに回し、左肩の上に置く。その他に左向きに平抡棍をすることもある。
平抡棍は素早く勇猛に行う、力は棍梢に達する。

「穿梭棍・chuansuogun・チュアンスオグン」

進攻性の棍法。主要な方法は
1.绕喉穿棍 両手で棍の前段を握り身体の左側で持つ、その後左手の握りを緩め、右手の棍梢を喉の前を右側に向けて送り
  出す(右手の握りは自然に持ち換える)、左手は棍を送り出すことに合わせて押し出す、棍身は喉の前を通り右に突き出
  す、力は棍梢に達する(図1・2・3)。
2.绕腰穿棍 動作は绕喉穿棍と共通する、ただし棍が腰の前を通す。

3.背后穿棍 両手で棍把を胸の前で握る(左手心を上向き、右手心を下に向ける)、右手は棍把で持ちかえる向きを変える
  (手を内旋して回す)、同時に両手使い棍身を頭を越して背中に回す。つづいて左手で棍身を軽く握り、右手で背中から
  左上方に向けて棍を送り出し、左手で左上に突き出す。その後棍が左上方に達した時左手で棍把を握る、または棍身を背
  中から飛ばし、右手でつかむ。穿梭棍は素早く連環させて行う(図4・5・6)。

「点棍・dingun・ティエングン」
   
進攻性の棍法。動作は左手で棍身の中段を握り、右手で棍把を握る、棍身を身体の前に縦向きに持ち上げ、棍梢を肩より上に
上げる、その後左手を滑らせて右手に近づけて握り、同時に前の手首を上げ、後手首を引き上げ、棍梢を前方下に向けて点撃
する、棍梢に力を出す。点棍時には右手首を外旋させ、棍に力が伝わるように注意する。動作は素早く、正確に、力を出す。
身体の前に向けて点棍することを「前点棍」(図1・2)、身体の側面に向けておこなうのを「側点棍」(図3・4)、歩法の
挿歩、蓋歩と同時に身体の後に点棍するのを「后点棍」(図5・6)と呼ぶ。

「戳棍・chuogun・チュオグン」
 
進攻性の棍法。動作は両手で棍を握り真っすくに棍の先で突き撃つ、力点は棍梢または棍把の端に達する。戳棍の方向は
1.前戳棍 左手の腕を伸ばし棍身の中段を握る、右手の肘を曲げ棍把を握る。その後右手の棍を前につきだす、棍梢に力を
  出す。つきだした時に右手と左手は接近させる。(図1・2)
2.側戳棍 多くは挿歩時に行う、左腕を側方に伸ばし棍身の中段を握る、右手で棍把を持ち、挿歩に合わせて棍梢を突き出
  す、力は棍梢に達する。(図3・4)
 
3.后戳棍 左手で棍身を握り、右手を使い棍梢を前から身体の後に向ける、続いて右手で棍把を握り肘を内旋させ、右脇下
  を通り真っ直ぐ伸ばし、棍を後方に向けて真っ直ぐ突き出す、棍梢に力が出る。(図5・6)
4.戳把 棍把を側方に向けてつきだす(多くは弓歩または扣歩と合わせて行うことが多い 図7・8)、または身体の後方に
  向けて突き出す(多くは挿歩に合わせて行う)、力点は棍把に達する。

「撃棍・jigun・ジィチュオグン」

攻撃性棍法。動作は左手で棍の中段を握り、右手で棍把の近くを持ち、棍を身体の左側に横に置く。その後右手を曲げて右腰
側に引き、同時に左手の棍を左から右にむけて押し出し、棍梢で右に打ち出す、力は棍梢に達する。棍梢で打つ場合棍には棍
梢撃棍、棍把で打つ場合、棍把撃棍または横撃棍と呼ぶ。

「劈棍・pigun・ピィグン」
 
攻撃性棍法。動作は前の手で棍身の中段を握り棍梢を上から後に振る、後の手は棍把を握り上に持ち上げる。続いて後の手を
下に向けて引き、前の手を前方に向けて押し下げ、棍身の前段を下に打ち付ける、棍梢に力が達する。劈棍には斜劈棍と抡劈
棍が有る。
1.斜劈棍 基本の動作は同じ、ただ棍の方向は右上から左下、または左上から右下に向けて打ち下ろす。
2,抡劈棍 両手で棍把の近くを握り棍を振り回し下に打ち下ろす。棍を頭の上を振る時、前の手を棍把に滑らせて持つ、続
  いて棍を回し後の手を棍把に引く、前の手を棍身の中央部を持つ、両手を協調させて棍を下に向けて打ち下ろす。抡劈棍
  は多くの場合飛び上がり行う、下に打ち付ける場合摔棍につながる事が多い。

「撩棍・liaogun・リィアオグン」
 
攻撃性棍法。動作は、両手で棍把端の近くを握り、棍を体側下から前または後に振り上げる、力は棍の前段に達する。
1.前撩棍、棍身の前段を後方から下を通り前に向けて振り上げる、体側の左右を連続して回す事が多い。
2.后撩棍、棍身の前段を前方から下を通り後に向けて振り上げる、多くは転身または挿歩と同時に行う。

「架棍・jiagun・ジィアグン」

防守性棍法。動作は右手で棍把を握り、左手で棍の前段を持つ。両手で棍身を水平に(あるいは斜めに)持ち上げる。
両手で平らに持ち上げる棍を上架棍、棍身を斜めに持ち上げる棍を斜上架棍という。

「格棍・gegun・グーグン」

防守性棍法。動作は両手または片手で棍を握り、腕を少し曲げて身体の前に向けて、棍を縦に掲げ、その後棍を左または右に
向けて振り払う、力は棍身に達する。棍を左に振る事を左格棍、棍を右に振る事を右格棍と呼ぶ。格棍時にはぴんと張り、動
作は快速、有力に行う。

「推棍・tuigun・トゥイグン」

防守性棍法。動作は片手で棍把を握り、もう一方の手で棍身の前段を握る、棍身を水平、または垂直に立て、身体の前または
側面に向けて押し出す、力は棍身の中段に達する。推棍にはいくつかの種類がある。
1.前平推棍 両手で棍を握り、棍身を水平に持ち、前に押し出す。

2.前立推棍 片手で棍を握り、棍を垂直(棍梢を上または棍把を上に向ける)に持ち、前に押し出す。

3.側立推棍 棍を手に握り上に向けて挙げる、片手は棍身の中段を握り、足を進めるに従い身体の側面に棍を斜めに押し出す。

「圧棍・yagun・ヤーグン」

防守性棍法。動作は左手で棍身の前段を握り、右手で棍把を握る、棍を横に伸ばした状態から下に向けて押し下げる、棍身中段
に力が達する。その他に、棍把を上に挙げたのち下に向けて押さえる事を「圧把」と呼ぶ、圧棍は落ち着いて力を出す。

「托棍・tuogun・トゥオイグン」

防守性棍法。動作は左手で棍身の前段を握り、右手で棍把を握り棍を下から上に向けて水平に持ち上げる、力は棍身中段に達す
る。左手で棍身中段を握り、右手で棍把を握り、棍を水平に持ち上げる、力は棍の前段に達する。托棍の時には両腕を少し曲げ、
両手に力を出す。

「挂棍・guagun・グアグン」

防守性棍法。動作は両手で棍を握り(片手で棍身の中段を握り、別の手で棍身の前段または后段を持つ)棍梢あるいは棍把を前
から後上方または後下側に払う、力は棍身の前段または棍身の后段に達する。動作は快速有力でおこなう。挂棍の主要な動作に
は「左上挂棍」「左下挂棍」「右上挂棍」「右下挂棍」などが有る。

「抜棍・bogun・ボーグン」

防守性棍法。動作は片手に棍身中段を握り、もう一方の手で棍把を握り、棍を身体の前に振る(棍梢は身体の側面)。抜棍時に
両手を反対方向に力を出し、棍梢を斜め前下に向けて払い出す。左手は滑らせ棍身を握り左に払う、同時に右手の棍を左に向け
て押し出し、棍梢を左に払い出し左抜棍する。抜棍時には力は軽快に落ち着いておこなう、棍梢の幅は適度な幅でおこなう。

「挑棍・tiaogun・ティアオグン」

防守性棍法。動作は片手で棍身中央を握り、もう一方の手で棍把を握る、両手で同時に棍を引き上げ上に跳ね上げる。力は棍身
前段に達する。動作は素早く力を出しておこなう。この他に「挑把」が有る。

「崩棍・benggun・ベングン」

攻防を兼ね備えた棍法。
1.上崩棍 点棍の後、右手を出棍把を握り手前に引き同時に下に沈める、左手は合わせて棍梢を下から上に向けて打ち上げる、
  力は棍梢に達する。(図1.2)
2.平崩棍 左手で軽く棍身の中段を握り、右手で棍把を握り、棍を身体の前で水平に持つ、右手を引き左手を押し出し、棍梢
  を身体の前左または右に向けて平らに打ち出す、力は棍梢に達する。
崩棍をする時には、左手を軽く握り、両手の配合を協調させ、棍梢に力を出す。

「絞棍・jiaogun・ジィアオグン」

防御の中に攻撃を含む棍法。動作は左手で棍身中段を握り、右手で棍把を握る。棍を身体の前に水平に伸ばす。自分の胸と腹の
間の高さで、両手を使い内側または外側に向けて立円で回す、棍の前段を身体の左側で立円で回す、力点は棍梢にある。その他
には絞棍を右側ですることもある、名前は「絞棍」または「絞把」と呼ぶ、力点は棍把にある。絞棍時には棍身を腹部につけて
柔らかく快速に行う。套路中には挿歩に組み合わせることが多い。

「脱手棍・tuoshougun・トゥオショウグン」

技巧性棍法。別の名前は「抛接棍」とも呼ばれる。動作は
1.右手脱手右手接握棍 右手で棍把の端を握り、棍を抛り投げる、棍は空中で縦に半回転して右手で棍梢をつかみ取る。
2.右手脱手左手接握棍 右手で投げ左手でつかみ取る。
3.右手脱手左手体后接握棍 右手で投げ背中で左手でつかみ取る。

「立舞花棍・liwuhuagun・リィウーファーグン」

攻防を兼ね備えた棍法。動作は両足を前後に開きたつ、両手で棍身の中央部を手を開いて握る(右手心下向き、左手心上向き)、
棍は斜めに(棍把は右上方)身体の左側にする。舞花時には右手で握った棍を主にまわし、左手を補助として使う、棍は身体の両
側を反時計回りに立円で回す。立舞花棍はその場に止まり行うことと歩きながら行うことが出来る。棍を回すときには素早く行う。
身体を左右に捻るように行い、棍は出来るだけ身体の近くを棍が回るように行う。

「平舞花棍・pingwuhuagun・ピンウーファーグン」
技巧性棍法。動作は 両腕を上に上げ、両手で棍身の中間部を握る、棍身を頭部前方で平らに回す。動作は連続、快速円滑に行う。

「提撩舞花・tiliaowuhua・ティリィアオウーファ」

攻防兼備の棍法。動作は右足を前、左足を後に開いて立つ。両手を胸の前で、左手を上、右手を下にして棍を握り、棍を身体の前
に立てる。身体の両側を時計回りで、両手に持った棍を連続に立円で廻す(棍梢を前から後ろに向ける)。提撩舞花はその場また
は進みながら行うことが出来る。動作は身体を左右に捻り併せる事を注意する。立円は身体の近くで回し、快速連貫に行う。棍を
握るときには力を緩め(放鬆)握る。

「体前体后単手舞花・tiqiantihoudanshouwuhua・ティチェンティホウダンショウウーファ」

技巧性棍法。動作は右手で棍身の中段を握り、先に身体の後ろを立円で一周、その後前で一周回す。棍の回転に併せて身体を回転させる。

「拄地棍・zhudigun・チュディグン」

棍法の一つ。棍把を用いて支え各種の動作を行う。
1.棍端拄地騰空側踹 棍で身体を支え身体を持ち上げ空中で踹腿を行う。
2.棍端拄地側翻 両手で棍把の近くを握り、そこで支え側翻する。(図1 2 3)
3.棍端拄地纏棍旋転 猴棍の動作。両手で棍の梢部分を握り、飛び上がり棍の回りを回り、手をかざし「観望」動作を行う。
4.后倒棍端拄地支਎ 酔棍の動作。酔歩で身体を後ろに倒し、棍把で身体を支える。
5.棍端拄地全蹲挙腿平衡 右手で棍身の下段を握り、棍を地面に立てる、左膝を曲げしゃがみ、右足を左足の後ろに伸ばし平衡動作。

「槍法・qiangfa・チィァンファ」
武術の長器械である槍の使用方法。古代「槍法」は戦時中の白兵戦の技術、表演形式の単練と対練、槍の器量と合わせて実戦での実効
性を重んじる。現代の「槍法」は主に槍術の套路を構成する基本的な動作である。攻防の意味を強調しつつ、変化が多く姿勢の伸びや
かさと美しさを重視する。
槍は古代の兵器の中で攻撃能力が高く重要な地位を占めている。后漢時代の軍隊では作戦時には槍を多用した。唐宋の両時代の軍隊は
すべて槍を主に使っていた。宋代の主要な槍法には東路槍手、河東流派、張朱派などがある。
現代の槍術套路中の槍法は多く、主要な槍法には拦、拿、扎、穿、劈、崩などがある。強調する技法は「前手如管(前の槍を
握る手は生き生きとする)」、「后手は如鎖(後ろの槍を握る手はしっかりと握る)」槍を出すときに気をつける事は「槍扎一条線」
槍で突き刺すときには一直線で刺す。槍術套路を演練するときには丸く巻き付くように、敏捷で変化が多く、自在に翻し回る、歩法は
軽くすばしっこく穏やかで安定している。腰足と腕手首と身体が一体に合い、力が槍の尖端に届く「行くは矢のように、来るは一つの
線のように、槍は遊龍に似る」

「持槍・chiqiang・チィチィァン」
  槍法の一つ。主な練習用の套路の準備姿勢と収勢の姿勢に用いられる。
  動作は身体を真っ直ぐにし、右手虎口を上に向け身体の右側で槍の把
  を持つ、槍は身体の右側でまっすぐ立てる。身体と槍をどちらも真っ
  直ぐに立てる、目線は前方に向け、精神を充実させる。










「背槍・beiqiang・ベイチィァン」 NEW!!

  槍法の一つ。数多くある槍術套路の中で定勢時に用いる。提膝
  の姿勢で背槍を行う、虚歩で背槍を行うなどがある。動作は右
  手で槍身の下段を握り、手を後ろに伸ばし槍を背中に背負うよ
  うに斜めに担ぐ槍先は左肩の上方に伸びる。








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