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「諺訣」 諺訣(武術のことわざ) (2008.1〜)   

一力降十会 一力圧十技 一寸小、一寸巧
一寸長、一寸強 一日為師、終身為父 一日功夫百日練
一日縦敵、数世之患 一打担、二打眼 一巧破千斤
一動无有不動、一静无有不静 一歩一動、一動一変 一快不破
一勁即至 一練胆、二練眼 一要眼留神、二要馬歩穏
一胆、二力、三把勢 一得有功亦可貴 一腿千鈞力、一足定乾坤
十六訣 十年磨一剣、功到自然成 十路弾腿歌訣
七分看脚、三分看手 七尺槍、八尺棍、大槍一丈零八寸 七疾説
八不打歌訣 八打歌訣 八極八極、脚不離地
八極加披挂、神鬼都不怕 八卦力法訣 八卦小歩法訣
八卦開合法訣 八卦太上法訣 八卦不二法訣
八卦手訣 八卦六路法訣 八卦心眼法訣
八卦正身法訣 八卦左右摔身法訣 八卦存力法訣
八卦用法訣 八卦半圏手法訣 八卦邁法訣
八卦決勝法訣 八卦防滑法決

「一力降十会」
力、実力、力量。意味は力がある、威力がある。武術の運動中、功力(技と力)の重要さは、生半可な武術を
沢山するより、はるかに勝る。「一力圧十技」とも言われる。

「一力圧十技」
一力圧十技=一力降十会の功を見よ。

「一寸小、一寸巧」
意味は、敵に対して短兵器(剣や刀)を使用する意味、力を尽くして巧みにおこない、柔軟によく変り、威力
を充分に発揮する。もし使い方が適当でなければ、危険に陥る、その事は「一寸小、一寸険」と言われる。

「一寸長、一寸強」
この言葉が出てくるのは、程宗猷【長槍法選・長槍説】の中で「不知法の中でいわく”一寸長、一寸強とは?”
その意味は、長器械で敵と戦うときの威力は、武器は長ければ長ほど相対的に強い。また拳術で戦う場合、短
拳、擒拿では危険を招きやすく、難度が高い、それに比べ、腿法を用いると攻撃力も防御能力も強く高くなる。

「一日為師、終身為父」
一日武を学んだ師は、生涯において師と敬うと言う意味で、古くからの武術家の、恩師に対して尊敬する信条
を現している。

「一日功夫百日練」
一日練習せず一日すごせば、一日の功夫を取り戻すには百日の練習がいる。この意味は武術を練習する人は、
もし武術の練習を途中で休めば、拳の修得がおろそかになる。巧みな功夫は往々にして苦しい練習により得ら
れる、それぞれの功夫は、いずれも一定の時間かけて能力を得ることが出来る。

「一日縦敵、数世之患」
【左伝・僖公三十三年】によれば「我聞く。一日敵を放っておけば、数世代にわたり災いになる。」

「一打担、二打眼」
一打担、二打眼=一練担、二練眼の項を見よ。

「一巧破千斤」
巧とは技巧、巧勁のこと。武術中の力量、身法、速度などの要素を含む。武術の運動の中、必要な力を上手く
使えば、4両(200g)は千斤(500kg)を破る。意味は、武術においては技巧が重要なものである。

「一動无有不動、一静无有不静」
査拳の拳諺。練武時、手が動き出せば腰、その他の部分が動かず止まってままではいけない。要するに身体の
一部が動き始めると身体全身がつづいて動き出す。また、一たん静止すると姿勢は正しく、意識もまた平静に
保つ。

「一歩一動、一動一変」
【九節鞭訣】の出語による。「一歩一動、一動一変、一変一花、動動変花、鞭速不減、去而快辺。」九節鞭の
演連時に掌握しなければいけない秘訣である。

「一快不破」
一とは欲を指す。散手時の比喩、相手の情況を見ないで、盲目的に攻撃する事を理解できな
い、結局「急がば回れ」である。

「一勁即至」
語出【拳訣】。「一勁即至」とは目標、対象が明確であれば、勁力を集中する事が出来る、これに加え敵をよ
く知り、歩法は霊活に、手法の敏捷にすれば主動を掌握出来る。

「一練胆、二練眼」
語出【拳訣】。「一練胆、二練眼、三練身法、四練閃。」胆とは大胆で知恵に富む事、眼とはまなざし目の力
の事。武芸を練習するときにはまず胆量(勇気、度胸)を鍛え、その次には目の力、その後に身法、跌朴など
の動作を練習する。「一打胆、二打眼」ともいう。

「一要眼留神、二要馬歩穏」
南拳の諺語。南拳の練習時に、先に眼力の鋭さ、その次に馬歩の安定と手堅さを学ぶ。

「一胆、二力、三把勢」
拳訣である。胆とは「胆量、胆略(勇気、度胸、肝っ玉)」の事である、力とは「功底、力量(基本的な技能、
能力)」のことである、把勢とは「技法、気勢(技法、勢い)」の事である。敵と対する時、胆量が一番目に
必要で、剣が身の近くに来たときも心を乱さず、拳が眼前に到ってもまた平常を保つ。その次に必要なことは
功力と熟練した技術である。

「一得有功亦可貴」
武術を学ぶには、基本功を地道に行い、見かけの良いことを求めない、華やかさだけでは役に立たない。

「一腿千鈞力、一足定乾坤」
足の力は強大で、肝心なときには勝利を得る事が出来る。 

「十六訣」
形意拳の歌訣。十六あり、一寸、二践、三蹿、四就、五来、六合、七斉、八正、九経、十椋、十一起落、十二
進退、十三五行、十四動静、十五虚実、十六陰陽。

「十年磨一剣、功到自然成」
語出唐・賈島【剣客】「十年磨一剣、霜刃未曾減」武術を長きに渡って練習する事で、知らず知らずのうちに
武功が高まる。

「十路弾腿歌訣」
語出【十路弾腿】「一路鞭、二路十字腿当先、三路劈蓋人難防、四路撑撒歩要偏、五路招架等来意、六路進取
左右連、七路蓋抹七星式、八路踢跺如転杯、九路封鎖二起腿、十路提手代箭弾。歌訣は十路弾腿の格套路の特
徴を表している。

「七分看脚、三分看手」
七分看脚、三分看手=手打三分、脚打七分の項を見よ。

「七尺槍、八尺棍、大槍一丈零八寸」
各種の器械の長さはそれぞれ違い、大槍を練習する事はとても難しいが、大きな効果を得ることは容易である。

「七疾説」
形意拳の歌訣。七疾とは、眼が素早い、手が素早い、脚が素早い、意が素早い、出勢が素早い、取が素早い、
身法が素早いである。練習者はこの七疾を備えれば、敵をうち負かし勝ちを制する。

「八不打歌訣」
少林拳訣。語出は【嵩山少林拳法】「一不打太陽為首、二不打正対鎖口、三不打中心両腕、四不打両脇太極、
五不打海底撩陰、六不打陵腎対心、七不打尾呂縫府、八不打両耳扇風。」

「八打歌訣」
少林拳訣。語出は【嵩山少林拳法】「一打眉頭双晴、二打唇上人中、三打串腮耳門、四打背后骨縫、五打肺腑
胸膛、六打撩陰高骨、七打鶴膝虎脛、八打破骨千斤。」歌訣は少林拳の八種類の敵と戦う方法の総括です。

「八極八極、脚不離地」
語出は【八極拳譜】八極拳は多くの弓歩、馬歩があり、歩を進めることに勢いが有り連なる。震脚はよく用い、
脚を踏みこみ発勁、叫ぶように発声する、催力を以て、気勢激しく敵に迫る。

「八極加披挂、神鬼都不怕」
拳の諺。八極拳は短打で名を知られている。披挂(劈卦)拳は長撃で知られている。意味は、拳法の用い方で、
もし長打と短打の両方が出来れば、お互いに補完しあい、練習が出来れば、高超的な技術を得られ無敵になる。

「八卦力法訣」
八卦掌四十八法訣の一つ。歌曰く「人は言う、不意の攻撃はきびきびと強固である、私が言うには攻撃が不意
で素早いことは普通である。きびきびと動くこと、強固である事は二つに分けられず、発力は全て精神と力を
合わせる。人々は、通常の拳術は冷力、硬力、脆力、快力に分けられるという、そして八卦は弾力、冷力、と
快力でお互いに補完しあう。その気の運身においては、丹田から発して湧泉に達して、更に翻り足、腰、背中
手まで達する。したがってその運用は必ず心意を含蓄することが必要である。」

「八卦小歩法訣」
八卦掌四十八法訣の一つ。歌曰く「体の向きを変えるのは歩を小さくして回転しなければなりません、歩は大
きくすると回転が素早く上手く出来ない。回転して半歩素早く進もうとすれば、人を捕らえにくい。全ての拳
の歩は小さくし、大きくしない、小さく回ることが鋭敏で、進退を大きくすれば遅く重くなる。」

「八卦開合法訣」
八卦掌四十八法訣の一つ。歌曰く「合わせようと思えばまず先に開く、これは一般、見て開き防いで合わせ伝
わらない。拳術中、一般に開合の法は、発勁の先に蓄勁を行い、進攻時には上下相合、左右相合する。それゆ
え、上を打ち下を撃つ、左を打ち右を撃つ、明るく弱く、暗く強いことにより攻撃を防がねばならない。攻撃
し敵を打ち負かそうとすることは拳術家の常である、相手を見比べ敗走し、攻撃を防ぎその後勢いを盛り返し
西を打ち東を防ぐ。

「八卦太上法訣」
八卦掌四十八法訣の一つ。歌曰く「力を入れすぎないとねらいは正確である、たとえ空三しても乱れることは
ない。招套は極端ではなく、精神法術は熟練の中にある。」八卦掌の練習は精熟、気、力、がすべて増し、招
法は熟達、歩法は敏捷、心、意、眼、手、歩が渾然一体となる。高い功夫と称される。習得には高い功夫が必
要で、十年ではなく二十年でも難しい。しかし心の訓練は難しくなく、武芸のすべて任せて訓練し、招法を使
変わる。

「八卦不二法訣」
八卦掌四十八法訣の一つ。歌曰く「みだりに発することを、法はゆるさない、二度目に発することも許さない。
その鬼神の多くは霊妙で、魂を奪わず歯が裂けている。」

「八卦手訣」
八卦掌歌訣の一つ。この歌訣は董海川が自ら伝えた「掌や拳で打つことは、風と煙の様にとらえられない、劈
穿抓拿は中心となる用法である。歩法は力強く、勾搬裹挽削は単独または連続して用いる。上中下の三盤は内
外ともよく錬られなければならない、また前後、高低も合わせて打つことが出来て完成と言える。日々の練功
を三年間摘むことで功夫を得ることが出来、手で発すれば山をも倒す功夫を得られる。

「八卦六路法訣」
八卦掌四十八法訣の一つ。歌曰く、「他人の六路は空だ、我が六路を見よ。歩を進め八法を見回し、前を眺め
後を見れば、自らに難は無い。」

「八卦心眼法訣」
八卦四十八法訣の一つ。心は将軍の法の如く、目に触れた情景に心を動かされそれを作ることが出来る、もっ
とも懸念されることは愚かな事は見る物に踊らされ紆余曲折させられることである。将軍は兵隊を率いて常に
敵の情勢を見て進行する、心が定まら無らなく、目が不明なことは拳術家として忌むべき事である。心が鈍く
愚かで有れば、気後れして必ず驚き慌て狼狽し、気の弱い歩みは乱れて失敗する。

「八卦正身法訣」
八卦四十八法の一つ。歌曰く、「全身の力量が懐中にあり、自分がいびつで歪んでしまうと力は出ない。歩の
歪みを見ず、身体は必ず正しくする、撥する手は矢の如くとどまらない。」拳法中、力は剛柔併せて応じる。
身体の重心は腰に集結し、腰が正しければ力も正しい。腰が正しくな蹴れば撥力も不足し、歩いても身体が必
ず揺れる。身体が松のように正しければ、撥手は弓の弦から放たれた矢のごとく撥し、山をも推す力になる。

「八卦左右摔身法訣」
八卦四十八法訣の一つ。 「東に西にと身を翻し、身を揺らし身体を倒す。左右連なり全てこれ、腰を用いて
前に推し後に引く。」相手が来て我が歩く、東に避け、また西に防ぐ。我歩き掌に変え、掌に合わせて歩に換
え止まる事をしては行けない。相手の前にさらに進み、我は歩き連環掌で相手を不意に攻め、招架には及ばな
い。我は連環掌を用い、前に推掌後に将手を行う、前と後に用いる力は同じではない、全て腰を用いて行う。

「八卦存力法訣」
八卦四十八法訣の一つ。歌曰く「力は使うことが出来るが貯めることは出来ない、力は通り過ぎていく、矢が
弓から放たれるような物である。功が無いことは全て有害で、簡単に運び重く倒れる、しかも身を失う事にな
る。」力は出し尽くしてはいけなくて、余力を残します。もし力を入れすぎて形から離れるならば弓と矢は蓄
えが全て無くなり、効果が無いばかりか反対に相手に虚を突かれて簡単に攻撃され、軽ければ敗れ去り、重け
れば守ることは難しい。

「八卦用法訣」
八卦四十八法訣の一つ。歌曰「背の高い者に遭えば、下を攻める、高く攻める事は出来ない。低い者に遭えば、
高く攻める、低く攻める事は出来ない。太った者に遭えば斜めに攻める、霊活に転身を用いる。痩せた人に遭
えば、持てる功をほとんど使い、老人に対して勝利するのは強さでなく、威勢の力を用いる。

「八卦半圏手法訣」
八卦四十八法訣の一つ。歌曰く「他者の用いる手法は直線が多く、ありきたりに半歩足を出す。仮に斜めに打
つ時もさらに半歩前に進むも関係がない。」相手の攻撃は直線を多用する場合、私は迎えて拒むことなく、た
だ半歩進むと、相手の目論みははずれる。もし相手が斜めの攻撃を仕掛けてきても、私が前に半歩進む事で相
手は必ず隙が出来る、私は半円を歩いて攻撃を破る事が出来る。

「八卦邁法訣」
八卦四十八法訣の一つ。歌曰く「功夫は元々湾曲して歩き、両手の変化は歩に合わせる。高く掲げ低く集め横
は隙を見つけ避けつつ、懐を離れず引き連れる。」八卦転掌の功夫は曲がった歩の中から来たもので、手は歩
に従って換わり、一招すべて練習するごとに心形に到り出会う事になる。

「八卦決勝法訣」
八卦四十八法訣の一つ。歌曰く「相手の力は千鈞で速い、強を用いるのを避け順調に早く場所を移さない。強
さを避け 早さに従い 動かない」人と最終的な勝敗を決め、劣勢の時、気持ちを落ち着けるべきで、その気
勢に驚いてはいけない。もし強くて速く、往来が頻繁ならば、力を転用し解消のことができる。敵の囲いを攻
撃する時には、その弱い部分を攻撃して、先に滅ぼし、陣を乱し、厳重な包囲を突破できる。

「八卦防滑法決」 NEW!!
八卦四十八法訣の一つ。歌曰く「凍り付つた雪の地を歩くことは難しい、前後左右真っ直ぐに進むことは難し
い。丸く歩くときには小さく足を踏み出す。重心を高くすることは裂けなければならない。」「凍り付つた雪
の地を進むことは難しい、不注意であると容易に転倒する。前の足を横に出すときには後ろの足を真っ直ぐに
して重心を支える。穏やかに回り動き出すときには、歩幅を大きくする事は出来ず、歩幅を小さくする。身体
を引き起こし高く探り撃てば、傾き転ける事は必至である。身を低く慎み下盤の功夫を用いる。

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