今月は先月に引き続き「中国器械の多様性」について解説します。
先月は短器械の「刀」「剣」「鈎」「锏」の形状についてでしたが
今回は長器械「槍・后鎌槍・単戟・方天戟・三尖両刃刀・朴刀・大刀・青龍偃月刀」
の刃部分ついて解説をします。
それと共に古代の器械を比べてみました。
現在呼ばれている名前とは少し違う名前の器械もあり興味深いものです。
[古代器械]
耙・月牙産・剣・戈・鞭・鈎・錘・槍・方天戟
呉鈎・叉・棒・青龍刀・殳・斧・鳳頭刀・锏・蛇矛
実はこの画像は北京の土産物で大きさや形は多少(かなり?)デフォルメされています。
■ 棍の先に刃物を付けた 「槍」 敵を遠くから突き刺して攻撃
槍頭の後ろに突いた赤い房は「槍纓」と呼ばれ、飾りの意味もありますが、さした後血が流れてくるのを防ぐ役目もあ
「双戟」とも呼ばれますが、三国志のダークヒーロー呂布の武器で有名です、もちろん呂布の戦闘能力の高さもさること
ただ、それぞれの器械の特徴はよく表されていると思います。
[長器械の刃、比較]
棍の先に小さな刃物を付けただけの原始的な武器と言えます、ただ単純なだけに攻撃力は高いと言えると思います。
刃の部分がもっと長い物は「刺兵」または「矛」とよばれ、年代的に言えば「槍」より古い武器になります。
るようです。
■ 槍にフックがついて攻撃力アップ 「鈎鎌槍」 突くだけでなく引っかけて攻撃
槍頭に「鈎鎌」と呼ばれるフックをつけたものです、この鈎状の物で服や鎧、あるいは馬の手綱などを引っかけて引
きずり倒すという攻撃も可能です、またこの鈎の部分を打ち付けることもでき、槍に比べても攻撃力が高くなっている
と考えられます。
■ 矛に月牙がついて 「単戟」 突くだけの武器から切る武器に変化
槍頭の長い物である「矛」の刃の部分に「月牙」と呼ばれる刃を付けたものが「単戟」です。
突くだけの「刺兵」(さすことが主な武器の総称)に比べて月牙の部分で切ることもできますそのため攻撃方法が多様
に変化していきます。
■ 月牙を二つ付けて 「方天戟」 矛の仲間の完成型
単戟の攻撃力の高さに目を付け両側に月牙を付けた物が「方天戟」です。
ながら彼が「方天戟」を獲物に選んだことが戦闘で活躍した一つの要素ではなかったでしょうか?
■ 重量のある刃 「三尖両刃刀」 刃の重さで切る
「三尖両刃刀」は次郎刀とも呼ばれますが、その前身は「斬馬刀」と呼ばれる長い柄に重量の重い刃を付けたものだった
と言われています。
「斬馬刀」は装甲を施した馬の足などを切り敵の機動力を奪うわけですから、刀の刃が簡単に折れたりしないように、肉
厚の刃が必要でした。
■ 環刀の刃に長い柄 「朴刀」 長い柄が付くことで強力に
短器械の「環刀」の刃に長い柄を付けた物が「朴刀」です、別名「双手帯」「双手刀」とも呼ばれます。
「三尖両刃刀」「大刀」に比べ重量が軽いため扱いやすく「環刀」より長い柄が付いたため強い力で切ることが出来ます。
■ 大きな刃に長い柄 「大刀」 扱うには大きな功夫が必要
「朴刀」に比べて重く大きい刃が特徴です。現在「大刀」と呼ばれる物で一般的な形はこのタイプです。
■ 三国志の武器 「青龍偃月刀」 関羽が使った武器として伝説的な大刀
大刀の仲間には、「鷹頭刀」「象鼻刀」「眉尖刀」「鳳嘴刀」「屈刀」「筆刀」「掩月刀」「鈎鎌刀」「虎牙刀」など動物の
形をかたどった物や幅の広い物、狭い物などたくさんの種類の大刀が有ります、その名かでも「青龍偃月刀」が特に有名で
大刀の代名詞といってもいいでしょう。
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