今月は先月に引き続き「中国器械の多様性」の3回目です。
一回目は短器械の特徴について、二回目は長器械の特徴
そして三回目の今月は軟器械の特徴について解説いたします。
「軟器械の特徴」
■ 九つの金属の棒を繋いだ 「九節鞭」 腰に巻けば持ち運びに便利(画像右)
■ 七つの金属の棒を繋いだ 「七節鞭」 九節鞭よりも太めで重い(画像左)
「九節鞭」も「七節鞭」も「多節鞭」と言う仲間に入る「軟器械」の一種です。
細く短いい金属の棒をリングで繋いだもので、振って伸ばせば攻撃する距離(間合い)は遠く、まとめれば
コンパクトに折り畳めかさばりません。一般的に「九節鞭」より「七節鞭」の方が一節が長く太い事があげられます、画像の九節鞭で約200グラム
七節鞭が約900グラムと重さもかなり違っています。「多節鞭」の仲間には「13節鞭」や「11節鞭」などがあります、また剣の剣首(後)部分に鞭を付けた
「剣鞭」というものもあります
![]()
中国の「手裏剣」である「镖」を縄の先に付けたものがこの「縄镖」です。ただ現在では刃物の形と
言うより紡錘形の重り(錘)を取り付けたものが一般的です。特徴としてただロープを振り回して先の重りをぶつけて攻撃すると言う単純なものではなく、ロープを体や
腕に巻き付けてその遠心力を利用して重りを飛ばすというトリッキーな攻撃をします。
![]()
「縄镖」とほぼ同じ構造をした「流星捶」は「镖」の変わりに「錘(重り)」を付けたものです。
「錘」の形には「丸い」ものや「金瓜(カボチャ)」の形をした物があります。
![]()
「飛爪」は「流星捶」や「縄標」と同じような使い方も出来ますが、鋭い鉄の爪が付いているため相手の
衣服や鎧などに引っかけて引きずり倒すという攻撃も出来ます、また壁や堀、崖などをよじ登るときこの
鉄の爪を投げ何かに引っかけて登るということもしたようです。
![]()
「三節棍」は「多節棍」というジャンルに分類されるものです、「三節棍」の全長は通常の棍と同じぐら
いですが、その間を金属の継ぎ手で繋いだもので、長器械の「棍」と軟器械の「梢子棍」などの機能を合
わせ持っています。
![]()
「双節棍」はあまりにも有名な「ヌンチャク」の事です、画像の上側のものはちょっと特殊な「双節棍」で
中央にネジが切ってあり合体させると短い棍になるものです。
玩具のようなものですが、なかなか面白い構造です、ちなみにこの二つは入手可能です。
![]()
細い皮を編み込んだ鞭です、馬や羊を扱っていた鞭から発達した武器でしょう。
持ち手は木製で34センチ、鞭の根本には馬のたてがみで出来た赤い「纓」が付いています。鞭の部分は細
い皮を細かく編み込み油を浸み込ませ強化しています、全長は約3.4mあり根本は太く4センチほどそし
て先にゆくほど細くなり、先端は数ミリの革ひもになっています。
![]()