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02年7月の講座 「器械基礎の基礎・刀術1」 vol.28   
器械基礎の基礎・刀術です。

今月からは一つ一つのの器械について具体的にいろいろな角度から掘り下げてゆきたいと思います。

まず始めには「短器械」の「刀」についてです、「刀は猛虎の如し」と言われるように、刀術は動きが
勇猛で機敏なことが特徴です。

一般的には幅広の刃がカーブを描いた「柳葉刀」がよく見られますが、種類が豊富にあることも刀の大
きな特徴と言っていいでしょう 「南刀」「楊式刀」「環刀」「砍刀」「苗刀」「鬼頭刀」「倭刀」
・・・とたくさんの種類があります。

それでは、まず刀の各部分の一般的な名称、刀采の取り付け方、基本的な刀の技術の解説をしましょう。




柳葉刀の各部名称

【刀尖】

刀の先端部 刀は主に切ることを目的の武器ですが当然突き刺すことも出来ます。
面白いことに「刀」で刺すことは「扎」と呼びますが、なぜか「剣」で突き刺すこと
は「刺」といいます、「槍」で突き刺すときは「刀」とおなじで「扎」といいます。
【刀身】
刀の刃の部分、いわゆる刃渡りの事です、刃の部分のことを刀面とも呼びます。
【血槽】
刀の刃に掘った溝です、一本ないし二本の溝があります。
血槽は敵の体に刀を突き刺した後、抜きやすくするためで、この溝がないと抜けなくなるそうです。
【刀背】
刀の刃の付いていない部分です
刀は剣と違い片刃であるため刀背を使った技「纏頭裹脳」などが出来るわけです。
【刀盤・護手】
刀の鍔の部分です、楕円・・・と言うより洋ナシ型の灰皿?!と言えばわかりやすいかもしれません
中国刀独特の形状と言えるでしょう。
【刀柄】
刀のつかの部分です、この刀柄も湾曲した独特の形をしています。鍔が洋ナシだったらこれはバナナでしょうか?
先ほど説明した「扎刀」の時にこの曲がった「刀柄」が生きてきます。
【刀首】
刀の一番後の部分、いわばグリップエンドの事です。
金属製のキャップで出来ています。
【刀采】
刀首に付いている布です。
飾りのようにも思いますが、この「刀彩」を強く振ることで「ブン」と大きな音が鳴り敵を威嚇します。
また敵を切った後の返り血で手が滑ることを防ぐとも言われます。



刀の基本的な操法

 1.抱刀 2.腕花刀 3.纏頭刀 4.裹脳刀 5.撩刀 6.点刀 7.崩刀 8.蔵刀 9.砍刀 10.挂刀 11.扎刀 12.云刀


■1 基本の立ち方「抱刀」ほうとう パオダオ
基本の立ち方です、自分に適した刀のサイズもこうして計ります。

刀盤を下から持ち腕を下にさげ、刃のない刀背を腕の内側に固定します。
この姿勢で刀の先が耳の上端よりより短いものはだめです。

画像の物はぎりぎりの長さです・・・ただしこれは中国国内のルールで
日本の大会では長さのルールは特にありません。

注意点 抱刀の時腕は軽く伸ばすだけで、あまりピンとは伸ばしません。


■2 短器械に共通「腕花刀」わんかとう ワンファーダオ 
「腕」と言っても「アーム」の事ではなく、中国語で「手首」のことを指します。
「腕花」とは手首を中心に「刀」を花のように丸く回す事です。
短器械は「腕花」と呼びますが。長器械では同じような技術を「舞花」と呼んでいます。

この二つに共通する点は器械が垂直に回転すると言うことです、それには手首を柔軟に
するのはもちろんですが手の指を上手く使う技術が重要になってきます。

注意点 刀柄は5本の指でしっかり握ると「腕花」は出来ません、親指と
    人差し指の間「虎口」で刀柄を挟むようにして刀を回転させます。


■3 刀独特です「纏頭刀」てんとうとう チャントウダオ
刀術独特の技術と言えます、字も難しいのですが、正確にこの技術を習得することもまた
難しいです。

上の各部名称の「刀背」でも触れましたが。「纏頭刀」は刀が片刃で有ったために生まれ
た技術と言えます。

刀の背を腕の外側から肩口に回してゆき、背中を刀背でこするように払いその後、刀を右
に伸ばし体の前を切り払い、刀背を左の腰に付けます。

防御と攻撃が一体になった技術と言えます。

注意点 裹脳刀も同じですが刀を背中に回すときには「刀背」を垂直に立て背中につける
    ように回すことが重要です。


■4 纏頭刀とワンセット「裹脳刀」かのうとう グオナオダオ
これも、刀術独特の技術で「纏頭刀」と組み合わせた「纏頭裹脳刀」になることが多いです。

刀を左腰から体の前を切り払い、刀を右に伸ばしその後、刀の背を背中につけるように回し
左肩の外を払うように回し、体の前を払って刀を体の右側に収めます。


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