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04年9月の講座 「太極拳・基礎の基礎講座1」 vol.54   
今月でこの武術講座も54回4年半になります。
これまで「長拳」「南拳」「刀術」「剣術」「棍術」「槍術」そして「新ルール難度動作」に
ついて解説をして来ました。

今回の「太極拳」の講座で中国武術の主要種目が完結します。

特に今回の太極拳は日本全国で百万人とも二百万人もの方が練習しているというとてもメジャー
な武術で、武器博以外にもとてもたくさんの太極拳のサイトがあります。
武器博では特定の太極拳にこだわらず太極拳の基礎の基礎について解説していきたいと思います。




「太極拳とは」
      太極は無極から生じ
    動と静をはらみ、陰陽の母とす
   「動」即ち分かれ、「静」即ち合う
  過ぎ去ることなく、又及ばざることもなく
      機を逃さず、変化すべし

これは「王宗岳」の「太極拳論」の冒頭の句で、「太極拳」の名前の由来とされる有名な言葉です。
また中国古来の哲学書「易経」の中にも「易に太極あり、これ天地を生ず」と言われ「天地が混沌として未だ別れていない状態」
から「天地」を生み出し「陰と陽」を統一するものと言われています。
「動」が極まって「静」が生じ、「静」が極まって「動」となる、この「陰陽」「虚実」の転換に「太極拳」の神髄が有ります。


「太極拳の歴史」
中国の長い武術の歴史の中で太極拳が出現するのは、清代(1644-1911)のはじめの頃です。
太極拳の始まりは陳式太極拳からとされています、その陳式太極拳の元になった武術は明代(1528)に「威継光」が自軍の戦力
を増強するために、それまであった数種類の武術をまとめ『拳経32勢』を編成しました。

その後、河南省温県陳家溝の「陳王庭」がこの『拳経32勢』を発展させて「陳式太極拳」作ったのが1578年頃とされています。
さらに、陳式太極拳を学んだ「楊露禅」(1799-1872)が「楊式太極拳」を・・・
楊式太極拳を学んだ「呉鑑泉」(1870-1942)が「呉式太極拳」を・・・
また、楊式太極拳から「武式太極拳」が生まれ。
形意拳、八卦掌を学んだ「孫禄堂」(1861-1932)が武式太極拳と組み合わせ「孫式太極拳」を作りました。
それが現在、四式太極拳と呼ばれる「陳式」「楊式」「呉式」「孫式」太極拳の始まりです。

さらに近代になって、中華人民共和国が1949年に成立し、「毛沢東」による「発展体育運動・増強人民体質」の提唱で全国的に
武術の広まりがありました。それを受けて1956年に「楊式太極拳」を簡略化し一般の人々にも取り組みやすい「簡化太極拳」が
制定され「医療体操」として国民に奨励され全国的に太極拳が広まっていきました。

現在でも中国の朝の風景として知られている、公園での太極拳は中国国中に広まり定着しています。

日本に太極拳が公式に伝わったのは1972年の日中国交回復後になります、日本人が中国に渡り太極拳を習い日本に戻って指導す
る、また中国の老師を招聘して日本で指導してもらう………など徐々に日本で太極拳が根付き広まっています。


「太極拳の種類」
太極拳は大きく分けて「伝統太極拳」「制定太極拳」「規定太極拳」の3つに分けることが出来ます。

「伝統太極拳」「伝統太極拳」は「陳王庭」が作った陳式からの流れを汲むたくさんの太極拳が含まれます。

「陳式太極拳」発勁動作があり、緩急のある動きが特徴的です。
「楊式太極拳」ゆったりとした連綿とした動きが特徴です。
「呉式太極拳」大きく伸びやか、前傾する動作が特徴です。
「孫式太極拳」動作の開合・進退・転折が機敏等が特徴です。
「制定太極拳」「制定太極拳」は1956年に国家体育委員会が制定した太極拳です。

「簡化太極拳」楊式太極拳の動作を24個にまとめたもの。
「88式太極拳」楊式太極拳の動作を88個にまとめたもの。
「48式太極拳」四式太極拳を合わせて48個にまとめたもの。
「規定太極拳」「規定太極拳」は1990年北京で行われた「アジア競技会」に合わせて作られた国際規定太極拳のことです。

「総合太極拳」楊式太極拳をベースに四式太極拳の動作を入れたもの、42式。
「陳式規定太極拳」発勁動作があり、緩急のある動きが特徴的です、56式。
「楊式規定太極拳」ゆったりとした連綿とした動きが特徴です、39式。
「呉式規定太極拳」大きく伸びやか、前傾する動作が特徴です、45式。
「孫式規定太極拳」動作の開合・進退・転折が機敏等が特徴です、73式。

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