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04年10月の講座 「太極拳・基礎の基礎講座2」 vol.55   
太極拳基礎講座の第二回目です、太極拳を解説するとしても色々なアプローチが有り、実際悩むところですが
長拳や南拳にない太極拳独特の技術、要求点などをじっくりと研究していきたいと思います。

今月は太極拳に対する「身型」「身法」への要求点に焦点を合わせていきます。
長拳の基本姿勢は 胸を張り、腹を収める、腰を立てる・・・などがありますが、
太極拳は逆に胸を張らずゆるめることが必要になります。
理解は出来ても実際に身につけるには長い修練の時間が必要でしょう。




「身型、身法に対する要求点」
虚領頂勁 頭と首、顎(あご)などに対する要求

沈肩墜肘 肩と肘に対する要求

含胸抜背 胸と背中に対する要求

松腰松胯 股関節と膝に対する要求

尾閭中正 背骨、特に尾骨に対する要求

立身中正 全身に対する要求


 虚領頂勁(きょれいちょうけい)紐は引っぱると真っ直ぐになる
頭(あたま)には意外に力が入っている場合があり、真っ直ぐにしようとすると逆に左右或
いは前後に傾くことがあります。
頭を真っ直ぐにするためには、首に無用な力を入れず、頭の頂上から紐で引き上げられるよ
な感覚が必要です。また顎(あご)は突き出すことなく、少し引くようにします。
 沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)頭を上に肩を下に
太極拳を習うとよく「力を抜いて!」と言われますが、萎えた感じの力の抜き方ではなく、
張りの有る緩め方が必要です。肩は腕を動かすときにどうしても力が入る箇所で、力を抜く
ことはとても難しいところです。力を抜くと言うより鎖骨部分を下にさげるような感じにす
れば、結果的に力が抜けた状態になるようです。肩をすぼめたり、後に引き胸を張らならな
いようにします。
また肘頭を真下に下げることも大事で、肘頭が横や斜めに向くと自動的に肩は上がります。
 含胸抜背(がんきょうばっぱい)球を抱く
「含胸」とは字の通り胸の前を丸く含むようにすることです、「抱球」の姿勢では大きな
ボールを抱きかかえるようにすると胸は丸く含んだ形になります。
そして「抜背」はその胸を含み、背も丸くなった状態から、背筋を引き下げることです。
 松腰松胯(しょうようしょうこう)自由に動くように
「松腰松胯」は股関節を力まず緩める事をいいます。
股関節を緩めると足を動かすときにスムーズに動き、歩法に滞りがありません
逆に股関節や骨盤周辺の筋肉が力んでしまうと、足や腰がギクシャクとした動きになります。
また膝と爪先は同じ方向に向くことも大事です。

 尾閭中正(収臀)(びろちゅうせい)S字ではなく
背骨は横から見ると緩やかなS字を描いています、尾閭中正(収臀)とは一番下部の尾骨を
内側に巻き込むようにして背骨を真っ直ぐに伸ばすことです。

 立身中正(りっしんちゅうせい)芯があること
立身中正は上記のすべてを含んだ基本的な要求です。
強ばったり緊張することなく、その上軸が通った強さも必要です、静止時にはもちろんです
が、全身や回転など動くときにもブレたり揺れたりせず重心が安定していることが必要です

この他にも身法に関しては「中正安舒」「腰為車軸」などたくさんの言葉が有りますが上の解説と
同じであったり補足した意味合いのものがほとんどです。
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